約10年間、苦しんだネガティブな自分。40代でポジティブ思考に【LEE読者tokoaさんの場合】
▶過去には転職についての取材も ’22年LEE2月号「私たちの『もう一度、就活!』」でもインタビューに登場。こちらもtokoaさんのブログがきっかけで企画された特集で、専業主婦から新たに始めた就活への姿勢や行動が、注目を集めました。
▶揺れた理由 1 専業主婦コンプレックスで、ネガティブな自分に苦しむ ▶変われた理由 書くことで自分を深掘り。身を置く環境も変えてみる
モヤモヤを受け入れて行動することで、40代でネガティブからポジティブ思考に──元LEE100人隊 tokoaさん
LEE100人隊としてアップしてくれた「【ネガティブからポジティブ思考へ】40代で私が変われた理由」というブログに、大きな反響があったtokoaさん。40代に入ってから、悩みやモヤモヤが少しずつ晴れて、ポジティブな考え方にシフトしたと言います。tokoaさんがずっと抱えていたモヤモヤとは? 「結婚と同時に夫の赴任先についていくことになり、転勤先で仕事を探したのですが、すぐに第1子を妊娠。知り合いがいない状態で子育てを始めるのは予想以上に大変でした。そこが入口になり、働きたいと思っても条件が合わずに諦めることを繰り返すうちに、専業主婦であることがコンプレックスに。ママ友がいい条件で仕事復帰するのを見てうらやましく思ったり、社会とのつながりがなくて焦ったり。どんどんネガティブになっていきました。でも、今考えると『転勤族だから』『子どもが学校をよく休むから』と、周りのせいにして言い訳していたなと。環境というよりも、そんな自分にモヤモヤしていたことを少しずつ受け入れるようにしました」 当時からtokoaさんが続けているのが、その日にあった出来事や思いを手帳に書くこと。 「自分を変えるために書くという意識はあまりなく始めたのですが、思いや考えを言語化することがプラスに働きました。最初の頃は『こんなことがあった』『あれは嫌だった』などと、感想をさらっと書いていたのが、だんだんと『私はなんでこれが嫌なの?』と、書いたことを深掘りするように。すると、その原因が実は自分にあることに気づいて、“自分を知る”というところまでたどり着けるんです」 また、読書やセミナーへの参加、音声メディアなどから情報をインプットし、さらにそれをアウトプットすることも心がけているとか。 「例えばあるとき“自責思考・他責思考”という言葉を知って、私は他人に求めすぎてしまうところがあるなと気づいたり。インプットしたことを自分と重ね合わせて落とし込むことで、モヤモヤ解決の糸口が見つかる気がします。また、“インプットしたことは3回アウトプットしないと自分のものにならない”というのもどこかで聞いて。特に行動のアウトプットは効果的だと感じて、SNSに書いてみたりと構えすぎずにやってみるようにしています」 行動の積み重ねとともに、少しずつ環境を変えたことも転機に。 「30代後半からパン屋さんでパートを始めて、その後は事務職とのダブルワークに。現在は事務職と、フリーランスで動画編集の仕事もしています。動画編集はオンラインスクールで学んだのですが、自分に投資することが初めてで。大きな一歩を踏み出せて、スイッチが前向きに切り替わりました。それまでと違う環境に身を置くことで自信にもつながりましたね」 手前は日々の思いを綴っている手帳。奥の本は、40代のファッションに悩んだときに参考になったという、坪田あさみさんの『大人のおしゃれはこなれがすべて』。Sayaさんの『星を味方につける生き方、暮らし方』は迷ったときのヒントに。 ▶揺れた理由 2 今までは家庭や育児が生活の中心だった ▶変われた理由 思いきって主婦業を手放した! 40歳になる頃には、お子さんたちの手が離れ始めたそう。家庭や育児へのスタンスにも変化が。 「以前は仕事を選ぶときも、子どもたちにおかえりを言える時間に帰宅できることが条件で。“家族のため”“子どものため”を常に考えていて『お母さんは子どもを第一にしなきゃ』という思いにとらわれていました。でも、あるときふと、子どもたちも大きくなったし、そんな考えから解放されてもいいのかなと思うように」