ヤンキースが王手、ガーディアンズの生き残りの鍵は2人の投手。ア・リーグ チャンピオンシップシリーズ第5戦展望
今季のチャンピオンシップシリーズは、両リーグともに第1シードのチームが敵地での第4戦を制して、ワールドシリーズ進出に王手をかける展開となった。
なお、ナショナルリーグの方は、メッツが第5戦で勝利したことで、シリーズの行方は現地20日にロサンゼルスで行われる第6戦へ持ち越された。
日程的に1日遅いアメリカンリーグの方は、現地10月19日(日本時間20日)に引き続き、クリーブランドのプログレッシブ・フィールドで行われる第5戦にて、ガーディアンズが生き残りをかけ、シリーズ最後のホームゲームに臨むことになる。
その第5戦で勝てば、ナ・リーグに先駆けてワールドシリーズ行きが決まるヤンキースは、シリーズ第1戦で6回1失点、9奪三振無四球と好投したカルロス・ロドンに先発マウンドを託すことが決まっている。
ロドンはロイヤルズと対戦したディビジョンシリーズ第2戦こそ、先発登板しながら3回2/3で4失点と役目を果たせずに降板したものの、レギュラーシーズンの9月は5試合に先発登板し、28回2/3を投げ、月間防御率を2.20とするなど、秋口に入って安定感を発揮しており、ポストシーズンを含む直近7試合では、くだんのロイヤルズ戦を除くと、いずれの試合も自責点を2点以内に収めている。
対するガーディアンズは、シリーズ第2戦で先発登板したタナー・バイビーが第5戦の先発マウンドに上がる。
これまでのところ、ガーディアンズはブルペンへの負担が重いため、第5戦を制してシリーズをニューヨークへ戻す上で、前回2回を持たずに降板したバイビーがバウンスバックを果たし、それなりに深いイニングまで投げることができるかが、大きな鍵の1つとなるだろう。そして、もう1つの大きなカギを握るのが守護神のエマニュエル・クラセだ。
レギュラーシーズンでは74試合に登板し、74回1/3を投げ、防御率0.61、47セーブ、被本塁打2、被打率.154と、絶対的な安定感を誇ったクラセだったが、このポストシーズンは6試合に登板し、7回を投げ、防御率10.29、2セーブ2敗、被本塁打3、被打率.333と、全くの別人になっている。