大谷翔平選手「妻の写真」公開は“過熱報道”回避?「有名人のプライベート情報」はどこまで守られるべきか
写真公開は報道合戦を一旦停止させるため?
アスリートの結婚といえば、現在、プロスケーターの羽生結弦さんが、2023年8月に結婚したが、相手の女性をめぐる報道が過熱。このままでは相手や自分を守り続けるのは難しいとして、わずか3か月で離婚を発表したことは記憶に新しい。 こうした前例も踏まえていたか、大谷選手の結婚後、3月5日には、労働組合・日本プロ野球選手会が「プライバシーの尊重に関するお願い」と題する声明を発表していた。杉山弁護士が続ける。 「大谷翔平氏の奥さんは、政治家でもタレントでもないので、特に公権力もなければ、知名度を使って商売をしているわけでもないですよね。プライバシーを侵害されるいわれはないと思います。ちなみに私は、眞子さまの婚約者であった小室圭氏へのつきまといも、悪趣味極まると思っていました。大衆の欲求を満たすためだけに存在する報道に、私は価値を感じませんね」(杉山弁護士) ともあれ、加熱する報道合戦を一旦停止させるために、今回、大谷サイドは、妻の写真を公開したとの見方が強い。前出の週刊誌記者はこう話す。 「下世話と言われますが、〝逃げれば追う〟のが、われわれマスコミの習性です。大谷のツーショット公開は、〝写真を公開するから、野球に集中させてくれ〟という明らかなメッセージ。パパラッチに変な写真を撮られる前に、絶妙のタイミングで写真を公開した。今後も、妻の報道は続くでしょうが、〝大谷の妻は誰?〟という報道合戦は、ここでいったん〝撃ち方やめ〟となるはずです」 ドジャースとの契約金は、破格の10年総額7億ドル(約1015億円)の超一流選手である大谷氏は、マスコミの扱い方も超一流かもしれない。
中原 慶一