チャールズ国王、ラグビー女子NZ代表からのハグ攻めに「癒やされた」
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【9月12日 AFP】英国のチャールズ国王(King Charles III)は11日、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)でのレセプションでラグビー女子ニュージーランド代表の選手たちにスクラムで奪い合いになるボールのようにハグ攻めに遭った。 ブラックファーンズ(Black Ferns)の愛称で知られるニュージーランド代表は14日、トゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)で、レッド・ローズ(Red Roses)の愛称で知られるイングランド代表と対戦する。 ニュージーランド代表のウイング、アエシャ・レティイイガ(Ayesha Leti-I'iga)選手が慣例を破ってハグを求めると、国王は「ハグ、いいじゃないか」と応じ、他の選手も後に続いた。選手たちに囲まれた国王は笑顔だった。 国王は即興のスピーチで、「皆さんと会い、ほとんどの方からとても温かいハグを受ける機会を得たことを大変ありがたく思う」「とても癒やされた」と述べ、選手たちを笑わせた。 国王ががんと診断されて以降初となる外遊の日程が10日に公表され、オーストラリアと、英連邦(Commonwealth)首脳会議(サミット)に出席するためサモアを訪問することになった。 だが、国王が英国、オーストラリアとともに元首を務めるニュージーランドは訪問先に含まれていない。 「医師の指示により10月後半にニュージーランドを訪問できず大変申し訳ない。だが、そう遠くないうちに(訪問の)口実が見つかることを願っている」と国王は述べた。 国王の招待客にはシャンパンが振る舞われるのが慣例だが、選手たちはフルーツジュースと水を選んだ。これを受け国王は「皆さんに少しの間あいさつする機会を得られてとてもうれしい。どうやら飲み物はお出しできないようだ」と冗談を飛ばした。 チャールズ国王が、ニュージーランドの先住民マオリ(Maori)の前王、キインギ・トゥヘイティア・ポタタウ・テ・フェロフェロ7世(Kiingi Tuheitia Potatau te Wherowhero VII)の死を悼みお悔やみの言葉を伝えた後、選手たちはマオリの歓迎の歌「ワイアタ」を披露した。 映像はPA通信(Press Association)が撮影・提供。(c)AFPBB News