山口茜選手や志田千陽、松山奈未選手…パリ五輪代表6人が福井でバドミントン教室 小中高生157人に世界の技を“伝授”
パリ五輪バドミントン女子シングルス8強の山口茜選手(再春館製薬所)が9月29日、古里福井県勝山市の市体育館ジオアリーナで、子供たちに世界の技を“伝授”した。約1000人の観客が見守る中、同五輪女子ダブルス銅メダルの志田千陽選手、松山奈未選手(同)らとのエキシビションマッチも実施。「みんなで楽しみながらレベルアップしてくれたらうれしい」と、未来のアスリートたちの成長に期待を膨らませた。 【写真】笑顔でプレーするシダマツペア 勝山市が市制70周年記念事業として開いた。講師陣は山口、志田、松山選手のほか、大堀彩選手、保木卓朗選手、小林優吾選手(いずれもトナミ運輸)のパリ五輪代表6人に、勝山南部中出身の大林拓真選手(同)らを加えた豪華な顔ぶれ。市内の幼児や小中高生計157人を指導した。 山口選手は午前中は小学生、午後は中高生と1対1でプレー。終始笑顔でラリーを繰り広げた。時折、背面ショットなどをみせると、その技術と精度の高さに子どもたちは感心しきりといった表情を浮かべた。 競技歴4年の小学5年生の女児は「スマッシュがすごく強かった。私たちと打ち合う間もずっと笑顔でプレーしていて、体力がすごいと思った」。山口選手は「地元ということでいつも以上に楽しくできた。みんな元気よく参加してくれて、刺激をもらった」と話した。 エキシビションマッチでは五輪代表6人が所属チーム別に3対3に分かれて、高速スマッシュを連続で打ち合った。シングルスを主戦場とする山口選手が大堀選手や勝山高時代のパートナー鈴木咲貴・同校監督とペアを組み、志田・松山組とダブルスの試合も行うなど、普段は見られない対戦で場内を沸かせた。