能登の古民家宿から発見された盃 予想外の粋なデザインに「日本人の文化の高さを感じる」
「節分の時期にぴったりな盃」が、今X上で話題になっています。投稿したのは、Xユーザーのぴんぽいんとさん(@pinpoint_m)。 【写真4枚】意匠・機能・遊び心に「鳥肌が立った」盃のデザインとは 当ポストは2024年2月15日時点で1.3万件を超えるいいねを集めており、「なんて粋なデザイン」「予想を裏切ってきた」「日本人の文化の高さを感じますね」と多くの反響が寄せられています。 ※投稿された写真は【写真4枚】をご参照ください ※今回紹介するポストは、投稿者様の許可を頂いております ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
おかめの盃をひっくり返してみると…
「節分ですね。能登にある古民家の蔵から出てきた九谷の盃をご覧ください。鬼は外、福は内になっています」というコメントとともに投稿されたのは、一本の動画でした。 そこに写っているのは、おかめが描かれた盃。一見普通の盃に見えますが、くるっとひっくり返すと、なんと鬼の顔が現れました。まさに「鬼は外、福は内」を表現しており、職人さんのこだわりや技術の高さを感じます。 外側の鬼は立体的なデザインですが、ツノとしゃくれたアゴでしっかり自立するそう。一回見ると忘れられないインパクト大のデザインですよね。
意匠・機能・遊び心に「鳥肌が立った」
ぴんぽいんとさんは「能登の古民家宿 TOGISO」を運営されている方。宿となる築85年ほどの古民家を買った時に、蔵の中身も譲り受けており、そこには明治の後期、日露戦争の時代の盃やおちょこが多く保管されていたそうです。 今回の盃を見つけた時の心境について「最初はおもしろいデザインだと感じただけでしたが、ふと節分の『鬼は外・福は内』と紐づいていると気づいた時は、意匠・機能・遊び心が一本に繋がり鳥肌が立ちました」と教えてくれました。 こちらは「鬼面盃」「節分盃」などと呼ばれ、現在も販売されているロングライフなデザインのようです。 ぴんぽいんとさんは、今後はこの盃を使って、明治時代には無かったであろう冷酒を飲みたいと思っているそう。 「冷たい日本酒を注いで盃を驚かせたいと思います。能登の酒蔵も今回の地震で大きな被害を受けたので、能登の日本酒にする予定です」とのことでした。