おしゃれバッグが実は「コンポスト」 微生物が生ごみを堆肥に「興味持ってくれるかも」
京都府久御山町は、生ごみを堆肥に変える「コンポスト」の活用推進に向けた実証実験に乗り出した。子ども食堂やカフェを開いている「のこのこ村」(同町)に、バッグ型のコンポストの使い方を試してもらう。堆肥は町内の農家などへの提供を検討している。 コンポストは生ごみを微生物の力で分解して堆肥を作る。今回はカジュアルな見た目で持ち運びも便利なバッグ型を採用。1~2カ月かけて約20キロまで生ごみを投入した後、3週間熟成させて堆肥とする。 のこのこ村には、5個のバッグが提供された。年度内に使用を試してもらい、町が意見を聞き取る。のこのこ村を運営するNPO法人「ひと・まち・ジャンクション」の平野典子理事長は「子どもたちが環境のことを考える機会につながれば。おしゃれな見た目なので、お母さんたちも興味を持ってくれるかも」と語った。 実証実験は、町内で排出された食品廃棄物が循環する体制を目指して企画した。町産業・環境政策課は「住民や事業者にもコンポストを知ってもらい、取り組みを広げていければ」と述べた。