フランチェスコ・バニャイヤ

　チャーン・インターナショナル・サーキットでMotoGP第18戦タイGPの予選が行なわれた。ポールポジションを獲得したのはドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤだった。 【リザルト】MotoGP第18戦タイGP　予選結果 　タイGPは初日にマルク・マルケス（グレシーニ）が1分29秒165という新レコードタイムを樹立。ドゥカティ陣営のライダーによる上位タイム争いという構図が続いた。 　予選グループ分けでは、LCRホンダのヨハン・ザルコがQ2直接進出を勝ち取った。一方でヤマハはファビオ・クアルタラロが12番手タイムで惜しくもQ2直行はできなかった。 　セッションは東南アジアらしく30度と高い気温で始まった。なお路面温度は43度だ。 　Q1のアタックはブラッド・ビンダー（KTM）がいきなり1分29秒760のタイムをマークし、暫定トップに。ただその後のライバルのアタックも熾烈で、クアルタラロ、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ（VR46）が続けてトップタイムを更新した。 　Q1前半では1分29秒651をマークしたジャンアントニオが暫定トップ。なお暫定2番手のクアルタラロとは1000分の8秒差と僅差となっていた。 　予選Q1後半も激しいアタック合戦が続いた。ビンダー、クアルタラロそしてジャンアントニオの争いという構図は変わらなかったが、その中でも1分29秒406を叩き出したクアルタラロがQ1トップを確保。0.023秒差で2番手に続いたジャンアントニオもQ2へ進出した。 　Q1からの予選参加だった中上貴晶（LCRホンダ）は8番手タイムで予選を終えた。 　さらなる新レコードが生まれるかどうかも注目されて始まった予選Q2。その期待に応えるかのように、序盤からハイペースなアタックが行なわれた。 　最初のアタックからフランチェスコ・バニャイヤが1分29秒3台とレコードに近いタイムをマークしたかと思えば、連続アタックで1分29秒076を叩き出したのだ。これでタイGP初日にマルケスが記録したレコードタイムが、更に更新されたことになる。 　タイトルを争うホルヘ・マルティン（プラマック）も1分29秒130の僅差で続き、3番手にはマルコ・ベッツェッキ（VR46）が0.2秒差で並んでセッションは折り返しとなった。 　そしてQ2後半、暫定トップのバニャイヤはさらに強烈なアタックを見せ、1分28秒700を叩き出した。2番手にチームメイトのエネア・バスティアニーニが続いたが、0.2秒以上の大きな差をつけるタイムだった。 　またその一方でマルケス、そしてマルティンはアタック中に転倒してしまい、これ以上のタイム更新は不可能となってしまった。 　そしてバニャイヤのマークした新レコードを更新するライダーは現れずセッションは終了し、バニャイヤがポールポジションを獲得した。2番手はバスティアニーニだ。 　転倒で終盤にタイムを更新できなかったマルティンだが、幸いライバルに抜かれることはなかったため、3番手フロントロウを確保できた。マルケスも同様に5番手でセカンドロウを確保した。 　Q1を突破してきたクアルタラロは、1分29秒408をマークし6番手タイム。ヨハン・ザルコは最後に転倒があり、12番手に留まった。