ウイスキーだる1本分丸ごとプレゼント 函館のディ・トリッパー蒸留所
函館市元町のウイスキー蒸留所「ディ・トリッパー蒸留所」は24日から、同所で蒸留している、たる1本分のウイスキーを1人に丸ごとプレゼントする企画を始めた。150万円相当で、3年後に瓶詰めして贈るという太っ腹な試み。運営会社ビハインド・ザ・カスクの沢田凌代表(34)は「あなただけのウイスキーだるを持ってみませんか」と応募を呼び掛けている。
同蒸留所は昨年11月に稼働を開始し、来年1月をめどに”函館発ウイスキー”の初出荷を目指している。 昨年12月~今年1月に運転資金獲得に向けたクラウドファンディングを実施したところ、目標額(600万円)の10倍以上となる6378万円が寄せられた。「予想を大幅に超える支援をいただき、お礼の気持ちを込めて」(沢田さん)と、他に類を見ないたるのプレゼントに踏み切った。 今年9月13日に蒸留を開始したシェリーだる1本分をプレゼント。たるからは瓶100本分のウイスキーができるという。たるそのものを送るのではなく、「3年間かけて熟成し、2027年10月以降に瓶詰めした状態でお届けしたい」と沢田さん。 応募は同蒸留所のⅩアカウントをフォローし、リポストか引用リポストをすると応募が完了。同社のインスタグラムをフォローすることで当選確率が高まるとしている。応募は12月24日までで、当選者にはⅩのダイレクトメールで伝える。 樽詰め日の翌日から起算して3年以上国内で熟成し、国内で瓶詰めすることでジャパニーズウイスキーを名乗ることができるといい、沢田さんは「ジャパニーズウイスキーとしてお届けします」と話し、併せて偽アカウントへの注意を促している。詳細は同蒸留所のホームページで=二次元コード参照。
函館新聞デジタル