巨人・菅野 メジャー挑戦表明「向こうでプレーする気持ち」今オフ海外FA権を行使 球団「彼の意志は尊重」
巨人・菅野智之投手(34)が5日、東京ドームでの1軍練習に参加し、今オフに海外FA権を行使して米大リーグ移籍を目指すことを表明した。20年シーズン終了後にポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指したが、契約合意せずに残留していた。今季、復活を果たした大黒柱が夢の実現に向けて再挑戦する。 【写真】ランニングする菅野 阿部監督は目も合わせず 一点をジッと見つめ、偽らざる本心を明らかにした。「球団には自分の意向を伝えさせてもらった。僕自身、向こうでプレーするっていう気持ちでいる」。取材に応じた菅野が、自らの口でメジャー移籍を目指す意向を表明した。 前日4日にスポーツ専門局ESPN(電子版)が、菅野が今オフに海外FA権を行使して大リーグ移籍を目指す意向だと伝えた。それを受け、チームがポストシーズンを控える状況だが「こういう大事な時期に申し訳ない」と自身の思いを公にし、シーズン終了後に「もう一回自分の口から話させてもらう」との考えを示した。 既に球団にはメジャー移籍の意向を伝えており「僕の権利ですし。(球団からは)『戦力的には痛いけど応援する』って言ってもらえたので、ありがたいですね」。吉村執行役員編成本部長国際担当はこの日、「これは(シーズンが)終わってからの話し合いになりますけど、彼の意志は尊重してあげたい」と球団の方針を説明した。 右腕は20年シーズン終了後にポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指したが、契約合意に至らず残留。「行けなかった時の、そういう(メジャーでプレーしたいという)のはずっと僕の中であったので、そういう決断をしました」。抱き続けた夢の実現に向けて、再びアクションを起こす。 今季は復活を果たし、巨人の4年ぶりリーグ制覇に貢献。自身は15勝を挙げて最多勝を確実にしている。「次のクライマックスでチームが勝ち上がれるように。今はチームが日本一になることしか考えてない」。この日はキャッチボールなどで調整。夢をかなえる前にチームを頂点に導く。