４回、佐野恵太に勝ち越し２ランを浴びた井上温大

　悔いの残る結果に終わった。巨人・井上温大投手（23）が27日のDeNA戦（横浜）で先発マウンドに立ったものの、2本塁打を浴びるなど4回5安打3失点。黒星こそ逃れたが、不本意な内容となった。 　序盤から安定感を欠いた。初回、2回こそ得点圏に走者を背負いながら何とか切り抜けたが、1点リードの3回一死から桑原に高めに浮いたカットボールを左中間スタンドへ運ばれ、同点ソロを被弾。4回にも高めに甘く浮いた変化球を佐野に捉えられ、勝ち越し2ランを浴びた。左腕は「長打は絶対に防げる部分はあると思う。打たれたのも全部高め。もっと低めに集めていければよかった」と反省しながら自身の投球を振り返った。 　試合後、阿部監督は井上の投球内容について「自分で操れない球を投げている。そこを切り替えられない。操れないボールをずっと永遠に投げていてもね。見切って違う球種でいったりとか。そこも勉強ですね」と評し、複数の課題を指摘しながら発奮を促した。 　来月3日には群馬・前橋でホームゲームの中日戦が行われる。前橋出身で前橋商からプロ入りした井上にとっては悲願の「地元凱旋」だ。登板する場合は中5日となるが、左腕の次回登板について首脳陣は明言せず。杉内投手チーフコーチは「行かせてあげたい気持ちはありますけどね」と親心を見せつつも、正式決定は先送りとなった。