47歳のトップレーサー佐藤慎太郎、競輪場へ向かうタクシーで奇跡的な出会い「何としても頑張らなきゃ」/高松G3
高松競輪「能登半島支援玉藻杯争覇戦(G3)」は17日、初日を迎える。12レースの初日特選を走る佐藤慎太郎(47歳・福島=78期)に話を聞いた。 「全日本選抜は俺の調子がどうこうじゃなく、周りのレベルが上がっていた。もうちょっとやりようがあったかなとは思うけど。俺自身、脚が仕上がっているって感覚が最近ないんだよね。もう積み上げは難しいと思うし、どこまでキープできるか。 今回は中3日だったから少し休みました。中日に深谷(知広)が沖縄に来ていたので一緒に練習しましたね。脚のパンプ感みたいなのは良いと思う。 それと競輪場に来るタクシーで運命的な出会いがあった。タクシーの運転手が『佐藤選手はその年齢でも頑張っているね。いつも見ていますよ。僕の身内も選手だったんですよ』って言ったんです。俺が誰ですか? って聞いたら『児玉広志の兄です』って。俺、ビックリしちゃって触っていた携帯を放り投げちゃった(笑)。児玉選手を亡くしてから競輪をあまり見ていないけど、今回は見て佐藤選手を応援しますよって言ってくれたの。現役時代は車誘導を手伝っていたとかいろんな話をしてくれて…。俺も胸が熱くなっちゃって涙流しちゃいましたよ。そんな事もあったから今回は何としても頑張らなきゃ。 武藤(龍生)君とはまだ話していないけど、初日特選は岩本(俊介)君の番手を回らせてもらう。何度も連係しているしね」 思わぬ出会いで心に刺激の入った佐藤慎太郎。今節は持てる技術と気迫溢れる走りでファンを魅了するか!(アオケイ・梅田記者)