かけてはいけない言葉とは?前泊する場合の注意点は? 「中学受験」直前にやってはいけない意外な“落とし穴”
朝勉で入試当日を意識
入試当日は朝早く起きて、試験開始時間までには頭がちょうど冴えた状態にもっていかなければいけない。それに慣れておくために、入試直前期には早起きして朝勉をすることをおすすめしたい。 「無理があってはいけないが、理想は学校へ行く前の5時半頃から勉強を始める。慣れるまでは、口頭で答えが出せるレベルの問題を親が出すといったやり方でもいい。そして、できたら褒める! 間違えても怒らず、ひたすら復習させる」(大阪市・大手塾関係者) もちろん、親もいつもより早く起きなければいけないので大変だ。だが、これに受験生が慣れることができれば、入試当日はベストな状態で試験開始時間を迎えられるはずだ。 保護者も受験生も、入試直前は考えることやストレスが多く、心が張り詰めてしまうと思う。しかしそんなときだからこそ、最も根本的とも言える、「私たち家族の今後」についても意識してみてほしい。それには、親と子どものよりよいコミュニケーションが欠かせない。憧れの志望校に受かったらラッキーという余裕を持ちながら、受験本番まで変わらぬ愛情で子どもを支えてあげてほしい。 〈前編の記事【「受験期の親は俳優になれ」 塾60校が説く本当にやるべき「中学受験」の直前対策とは】では、2025年入試の動向や、全国61の塾に取材してたどりついた「直前期の心構え」などについて解説している〉 西田 浩史(にしだ ひろふみ) 追手門学院大学客員教授、ルートマップマガジン社 取締役・編集長、教育ジャーナリスト。2016年ダイヤモンド社『週刊ダイヤモンド』記者、塾業界誌記者を経て、19年追手門学院大学客員研究員、20年から現職。全国5000にも及ぶ塾の関係者(計20,000人)を取材。著書に『大学序列』(週刊ダイヤモンド特集BOOKS ダイヤモンド社)など。 デイリー新潮編集部
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