かけてはいけない言葉とは?前泊する場合の注意点は? 「中学受験」直前にやってはいけない意外な“落とし穴”
「よく頑張ったね」の声かけが鉄則
記事の前編で述べたことに関連した話だが、入試直前期こそ、小難しいことは言わずに子どもの手を握るなり抱きしめてあげるなり、親の愛情、温もりをたくさん注いであげることが大切だ。 とりわけ、本命校の受験前、まだ入試慣れしていない併願校の受験時などには、入試が終わるたびに「お疲れ様」「よく頑張ったね」といった声かけをすることが、不安をたくさん抱えた子どもにとっては何よりも安心材料になる。 「偏差値70だろうが40だろうが、子どもはみな“小さなヨイショ”の積み重ねでやる気になるものです。よい“勘違い”を起こして、実力より1段上の中学に合格する事例も見てきました」(横浜市・大手塾関係者) 「親の言葉がそのまま子どもの実力になる可能性が高い。ダメだと口癖のように子どもに言う親がいたが、本当にダメな方向にどんどん陥っていった」(大阪市・大手塾関係者) 入試が終わった後も注意が必要だ。すぐに自己採点して、子どもに対してミスをごちゃごちゃ責める親がいるがこれはいけない。その直後の入試に響く可能性があるからだ。塾関係者の中には、入試後のすぐの自己採点を禁止しているところさえある。手応えはさらっと聞くにとどめて、それで当日は終わらせよう。
前泊するホテルは「空調」に注意
自宅から受験校までが遠い場合、前日にホテルで宿泊する人も多いだろう。ホテルを選ぶ際に注意点として挙げたいのは、空調だ。一括管理かどうか、窓を開けられるかどうかは必ず確認してほしい。 「空調をホテル全体で一括管理している部屋に泊まると、真冬であっても暑すぎることがあります。さらに、ホテルの高層階だと窓が開けられない場合もあります。この場合、息苦しさを覚えたり、寝苦しくて一睡もできなかったりする場合もあります」(東京・大手塾関係者など多数) ホテルのベッドだと寝られないという人もいるが、和室の布団であれば快眠できるということもある。電車の遅延などを考えたら前泊するほうが安心感があるのもたしかなので、子どもがストレスなく前夜を過ごせるホテルを探してみてほしい。