憧れの「年収1000万円」を達成した「45歳・独身・会社員」ががっかりした手取り額とは?
老後にもらえる年金はいくらか
年収1000万円の会社員が天引きされる税金と社会保険料のなかで、厚生年金保険料がもっとも高額であることを確認しました。 ただし、厚生年金保険料を多く払うほど、老後に受け取れる年金は高額になります。以下の条件で、現役時代の平均年収ごとの年金受給額をシミュレーションしてみましょう。 ・1975年生まれ ・20歳~64歳まで会社員として勤務 ・65歳から年金受給開始 シミュレーションの結果は以下のとおりです。 ●平均年収ごとの目安年金受給額(額面) 平均年収 年金受給額の目安(額面) ・300万円 月13万3000円 ・400万円 月15万円 ・500万円 月17万2000円 ・600万円 月19万3000円 ・650万円 月20万円 ・700万円 月20万9000円 ・800万円 月22万6000円 ・900万円 月24万9000円 ・1000万円 月25万2000円 平均年収300万円の会社員と平均年収1000万円の会社員では、月にもらえる年金に倍近くの差があります。 そのため、厚生年金保険料が高いことはデメリットだけではないことを理解しておきましょう。
年収アップを目指そう
年収1000万円の会社員の手取りをシミュレーションしました。 年収1000万円は天引きされる社会保険料と税金が高額です。 ただし、会社員として働く限り、自由に使えるお金を増やすには年収をアップさせるしかありません。 今は転職が当たり前の時代です。同じ仕事でも、会社が変わるだけで年収が上がる場合もあります。 経済的に少しでも豊かな生活を送りたい人は、ぜひ転職による年収アップを目指してみてください。
参考資料
・国税庁企画課データ活用推進室「令和4年分民間給与実態統計調査について」 ・東京都「令和5年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表」 ・厚生労働省・都道府県労働局長・ハローワーク「令和5年度雇用保険料率のご案内」 ・国税庁「No.2260 所得税の税率」 ・国税庁「No.1410 給与所得控除」 ・埼玉県「個人県民税」 ・厚生労働省「公的年金シミュレーター」
苛原 寛