侍ジャパン・井端監督、手応え得る2試合に「満足」 『プレミア12』連覇へ「名古屋からスタートに感謝」
◇10日 「ラグザス presents 第3回 プレミア12」 強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024」 チェコ0―9日本(バンテリンドームナゴヤ) 野球日本代表「侍ジャパン」が、プレミア12前の最後の実戦を勝利で飾った。井端弘和監督は充実の表情で会見場に姿を見せた。「勝てたことには満足してますけど、この2試合、やりたいことだったりを一通りできた。そちらの方が満足しています」。手応えを得る2試合になった。 打線は、この2試合に出場した選手はほとんど安打を放った。この日は日本シリーズを経て合流した桑原、牧、佐野(以上DeNA)、栗原(ソフトバンク)の4人にも安打が出た。中でも、4番に起用した森下(阪神)の充実ぶりは光った。1回2死一塁から先制の2ラン。「併殺でチャンスがついえたところで四球で出て、ホームランですから、助かりました」。価値ある一発に指揮官は目を細めた。 森下は宮崎での練習試合も含めて実戦は3試合すべてで安打を放ち、11打数5安打、3打点。井端監督の初陣となった昨年のアジアプロ野球チャンピオンシップでも、初戦の台湾戦で本塁打を放ち、優勝への流れを呼んだ。この日4番にしたことに指揮官は「昨日は牧選手で、どっちかに森下選手を入れたい思いがあった。これからコーチと相談しながら打順を決めたい」。本番でも4番の候補と考えている。 2―0の7回には先頭・牧が出塁すると、五十幡(日本ハム)を代走に。足のスペシャリストはけん制に引っかかりながらも二塁に走りきって二盗し、三盗も決め、源田(西武)の二ゴロで3点目を奪った。井端監督は「終盤に1点取りたいところで出ていって、盗塁してくれて。彼の持ち味を十分発揮してくれたかなと思います」。プレミア12に向けて「いろんな戦いができるんじゃないかと思っています。28人全員で勝ちをつかみにいけたらと思います」と語った。 バンテリンドームに詰めかけたファンには、力強くこう言った。「自分のプロ野球生活をスタートした名古屋でプレミア12がスタートできるのは感謝の気持ちでいっぱいです。ここでいい勢いをつけて世界一になれるよう、頑張っていきたいと思います」。大会連覇へ向けて、まずは13日、名古屋で会心のスタートを決める。
中日スポーツ