「AI時代のiPhone」になる?話題の音声型AIデバイス「rabbit r1」で起きる変化を予測 #TrendBuzz
今、ガジェット好きの間で話題になっているAIデバイス「rabbit r1」。 360度回転するカメラと物理ホイール、ボタンを備え、音声操作でさまざまな操作を行なえる小型の端末です。 「AI時代のiPhone」になる?話題の音声型AIデバイス「rabbit r1」で起きる変化を予測 #TrendBuzz クラウド上でアプリを操作する仕組みなので、スマホのように本体に個別のアプリをインストールする必要はなく、初回のみrabbit holeとよばれるポータルサイトからログインなどの操作を行なえば、あとは音声だけで操作が可能になります。 公式サイトで公開されている動画のデモでは、調べものをしたりSpotifyで音楽を聞いたりライドシェアを予約したりする様子が披露されています。 また、旅行を計画する時に日程や場所、条件などを伝えることで、飛行機やホテル、訪問場所の候補を出してもらうといった、複数のアプリを使う操作も可能とのこと。
スマホの系譜から編み出される「rabbit r1」の可能性
かなり面白そうなアイテムではありますが、「いつ使うの?」という疑問も沸いてきます。 スマホのChatGPTアプリでも音声での会話は可能ですし、音楽の再生はSiriやGoogleアシスタントでも行なえます。 一方で、現時点でスマホで行なっている操作のすべてを「rabbit r1」で代替できるわけではないため、スマホも今までどおりに持ち歩かなくてはいけません。 なくても困らないといえばそうなのですが、rabbit r1は「スマホを使うほどではない操作」をこれで済ませる、新しいライフスタイルが生まれる可能性を秘めていると感じています。 イメージとしては、スマホとPCの関係性に近いかもしれません。 まだスマホが存在しなかった時代、メールを書くにも、文書作成や写真の編集をするにも、PCを起動する必要がありました。でも、今はメールの確認と返信のためだけにPCを開く人のほうが少ないでしょうし、ちょっとした写真編集ならPCよりスマホのほうが楽に行なえます。 一方で、長い文章を書く時や、複雑な画像加工や動画編集を行いたい場合は、スマホだけでは完結させるのは難しいため、PCを使うことになります。 スマホとPCが用途によって使い分けられ、「PCを使うほどではない作業」をスマホが担うようになったのと同じように、「スマホを使うほどではない作業」をrabbit r1のような音声操作型のAIデバイスが担う世界がやってくるかもしれません。 音声操作の可能性を広げるデバイスになる? これは、時間の有効活用という意味でも期待できそうです。 スマホの登場で移動時間や隙間時間にできることが増えましたが、「耳は空いているけれど、画面を見ることはできない」時間に現状の音声アシスタントでできることはまだ限定的です。 音声操作でより多くのことを行なえるようになれば、徒歩移動中や家事やトレーニングをしている間にもタスクをこなせるようになります。 さらに、rabbit r1には、PCで記録した操作を覚えさせることで複雑な操作をできるようにする「ティーチモード」も用意されているとのこと。 そのため、上手く活用すれば「歩きながらAIに指示して仕事を7割方進め、オフィスに戻ったら最後の仕上げのみ人間が引き継ぐ」といったことも夢ではないかもしれません。 すぐに生活に欠かせないものになるタイプの製品ではなさそうですが、さまざまな可能性を感じられる新しい形態のデバイス。 日本から購入する場合の価格は2万9900円(執筆時点)で、アメリカとカナダ以外の地域への発送は「2024年後半予定」とのこと。 AIが身近になった時代のライフスタイルをいち早く体験したいなら、購入を検討する余地があるかもしれません。 Source: rabbit, YouTube
酒井麻里子