レッドソックス上原 約15億円でチーム残留か
ボストンの地元メディア「Comcast sports」の電子版は28日付け(日本時間29日)で、レッドソックスの抑え・上原浩治投手(39)に、レッドソックスは来季、1年1500万ドル(約15億円)を用意して再契約する準備があると報じた。「レッドソックスは上原を放出する気はない」の見出しでレッドソックスの担当記者、ショーン・マクアダム記者が報じた記事によると、レッドソックスは、来季、クオリファイング・オファーとなる1500万ドル(約15億円)を上原にオファーする方向という。 この日のブルージェイズ戦に完敗し、48勝58敗とアリーグ東地区の最下位に沈むレッドソックスは、先発ピービーをジャイアンツに放出。いよいよ、目前に迫った月末のトレード期限を前に、今季限りでFAとなる主力のトレード話を進めている。同記事は「先発左腕のレスターや、中継ぎ左腕のミラーの周辺が騒がしいのに比べて、上原の名前がそれほど取り沙汰されていない背景には、理由がある。ある球界関係者は“上原は、一番保留しやすいからだ”と言っている。つまり、レッドソックスは、明らかに上原に来季の契約をオファーするつもりであり、それは、彼が恐らく受け入れて2015年の再契約をするだろうという意味である」という関係者の証言を元に、上原残留、来季の再契約の方向性を報じたもの。 クオリファイング・オファーは、今オフで導入3年目となるルールで、FA選手が従来のチームと再契約する場合、ワールドシリーズ終了後5日以内にチームが統一年俸金額で単数年オファーを出し、選手はワールドシリーズ終了から12日以内に受諾か拒否を決める。提示された選手が他球団に移籍した場合、旧所属球団は移籍先球団からドラフト指名権を得る。今オフ、FAとなるクオリファイング・オファーの正確な金額はまだ設定されていないが、今季年俸の上位125人の平均で計算され、昨年の場合は1410万ドル(約14億円)。今季は約1500万ドル(約15億円)と言われている。