中村心は『恩』 プロテスト合格で“恩師”中嶋常幸へうれしい報告も【ルーキーの“今年の漢字”】
プロテストに合格した選手が合格年度No.1の座をかけて争った「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」で、これからプロ生活が始まる97期生の選手たちに“今年の漢字”を書いてもらった。今回は中村心をご紹介! 【写真】中村心直筆! 今年の漢字は『恩』 山口県出身で、2005年10月25日生まれ。5歳からゴルフを始め、23年「日本ジュニア」で優勝。その後、同年の「日本女子オープン」でローアマチュアに輝いた。今年からはJGAナショナルチームのメンバーに選出され、米国で開催された「オーガスタナショナル女子アマチュア」にも出場。さらに、最終プロテストでは2回目の挑戦で見事合格を果たした。 スケッチブックに書き記した漢字は『恩』。「応援してくれる方、スポンサーの方、家族へプロテスト合格という形で少し恩返しができた」という思いを込めた。2回目の受験となった今回はプレッシャーが大きく、さらに「プロテスト1カ月前は本当に状態が悪くて」と振り返る。それでも多くの期待を背負いながら合格をつかみ取った喜びはひとしおだった。 昨年から中嶋常幸が主催する「トミーアカデミー」に参加。プロテスト前には、「『緊張するなっていうのは絶対に無理だから、楽しんで思いっきりやってこい』と言われました」と、中嶋からのアドバイスが心の支えになったという。合格の翌日には中嶋の元を訪れ、認定書を手に記念撮影を行い、喜びの報告をした。「『合格できて本当に良かった』と言ってくれました」と、師匠への“恩返し”を果たした瞬間だった。 プロテストを終え、次に挑んだレギュラーツアーの出場権を懸けた「ファイナルQT」。結果は74位と振るわなかった。「ルーキーイヤーからレギュラーツアーで戦いたかったという思いはあります。でも、これが実力なんだなと感じました」と、悔しさをにじませた。 来季は下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場。「そこで絶対に1勝をしたい」と、おっとりした口調ながらも力強い意志を語った。これからは、プロとしての優勝でさらなる“恩返し”をしていくつもりだ。