甲子園とは無縁だった天才(6)最後の夏はサヨナラ負けも…高校ジャパンでMVP→競合ドラ1に
8月7日に開幕を迎えた第106回全国高等学校野球選手権大会。毎年、甲子園から多くのスター選手が誕生する一方で、甲子園には一度も出場できずにプロ野球で活躍する選手もいる。今回は甲子園とは無縁ながらも、ドラフト上位で高卒プロ入りを果たした現役選手を紹介する。
高橋周平(中日ドラゴンズ)
投打:右投左打 身長/体重:180cm/90kg 生年月日:1994年1月18日 経歴:東海大甲府高 ドラフト:2011年ドラフト1位 高校通算71本塁打を記録し、世代屈指のスラッガーとして知られた高橋周平。甲子園出場こそならなかったが、ドラフト1位でプロ入りを果たした。 高橋は、山梨県の強豪・東海大甲府高でプレー。1年夏から「4番・三塁」としてチームの主軸を担った。同大会は準決勝で敗れたが、高橋は打率.385(13打数5安打)をマークした。 迎えた3年夏、山梨県大会を順調に勝ち進み、準々決勝で山梨学院大付高(現:山梨学院高)と対戦。高橋はこの試合で3打点を挙げる活躍を見せたが、チームは惜しくも4-5でサヨナラ負けを喫した。 3年間で甲子園出場は果たせなかったが、持ち前の打棒が高く評価され、高校日本代表に選出。AAAアジア野球選手権でチームを優勝に導く活躍を見せ、大会MVPにも輝いた。 迎えたドラフト会議では3球団から1位指名を受け、競合の末に中日ドラゴンズへ入団した。 高卒7年目の2018年に三塁のレギュラーへ定着し、翌2019年にはベストナインとゴールデングラブ賞をW受賞。 近年は成績を落としている高橋だが、現在もチームの一軍戦力として活躍を続けている。
ベースボールチャンネル編集部