日本人の約4割が正解「日本とインドネシア、水産物生産量が多いのはどちら」答えに驚き
海洋国の日本とインドネシア。水産物生産量が多いのはどちらの国かご存知でしょうか。 今回、アンケートを取ったところ、日本人の約6割が知らないという事実が判明しました。 【写真3枚】日本とインドネシアの水産物生産量を見る 記事後半では、日本とインドネシアのGDP(国内総生産)などを紹介します。 ※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
日本とインドネシアの水産物生産量についてアンケート
LIMO編集部が全国の10代~60代の男女270名を対象に、「日本とインドネシア、水産物生産量が多いのはどちらの国でしょうか」というアンケートを取ったところ、全体の58%が「日本」と回答。 「インドネシア」と回答したのは、全体の42%になりました。 インドネシアは、約192万平方キロメートルと、日本の約5倍の国土を有しており、首都であるジャカルタには、1056万人の人が生活しております。 その他には、ボゴールが約516万人、タンゲラン・約305万人、スラバヤ・約287万人、バンドン・約244万人。全部で14の都市が人口100万人を超え。インドネシアの総人口は、約2億7380万人と日本の2倍以上となっています。
日本とインドネシア、水産物生産量を比較
日本の2020年・水産物生産量(漁獲・養殖)は、約421万トンで養殖が約99万トンとなっています。インドネシアは約2183万トン、養殖が1484万トンと、日本の5倍以上の数値となっています。 インドネシアは世界第2位の漁獲高を誇っており、エビなどの養殖業が盛んです。 日本は1984年の1282万トンをピークに、ゆるやかな減少傾向。2022年には、過去最低の385万トンを記録しています。
日本の水産物生産量が減少した理由
日本の水産物生産量が減少した理由として、遠洋・沖合漁業の減少があげられます。日本の漁業は第2次世界大戦後、沿岸から沖合へ、沖合から遠洋へと漁場を拡大することで発展しました。 しかし、昭和50年代には、沿岸から200海里(約370km)の水域で外国船は勝手に入って漁をしてはいけない、というルール設定を世界各国が次々と行い、遠洋漁業が難しくなっていきました。 その結果、遠洋漁業の生産量は、漁船漁業全体の4割を締めていましたが、平成以降は1割ほどに…。 漁業で働く人の減少も問題となっています。2018年、漁業で働く人は15万1701人で、65歳以上がもっとも多くなっています。漁業で働く人の数は、平成期の30年間で61%も減少しているのです。