「本当に奇妙だ」水原一平氏の賭博疑惑にエンゼルスの元同僚たちも困惑「クラブハウスは疑問が渦巻く沈んだ雰囲気に」
大谷翔平の所属するドジャースが、現地時間3月20日(日本時間21日)、違法賭博疑惑により水原一平氏を解雇したニュースは、瞬く間に米球界全体に伝わることとなった。また、この前日に行われたとする国内放送局『ESPN』の取材では、ギャンブルの負債を大谷が「肩代わり」したとする水原氏の証言を、後に撤回するなど不透明な点が多い。 【画像】「胸が熱くなる一瞬だ」大谷翔平&トラウトが“再会”!水原通訳を交えた3ショット 大谷、水原氏をめぐっての、一連の報道により衝撃を受けたのは、もちろんドジャース球団だけではない。両者が6シーズンにわたって過ごしたエンゼルスのチーム内でも、ショッキングな出来事として捉えられているようだ。 現地時間3月23日(日本時間24日)、米メディア『CLUTCH POINTS』では、水原氏の契約解除が報じられた当日の、エンゼルス所属選手の反応などを伝えている。 トピックの中では、エンゼルスのチームとしての活動について、木曜日(21日)がオフだったとして、翌日が「オオタニと通訳のイッペイ・ミズハラがスポーツ賭博関連の連邦捜査に関係しているというニュースが出て以来、初めてチームとして集まった」と説明。続けて「金曜日の朝、エンゼルスのクラブハウスは、多くの疑問が渦巻く沈んだ雰囲気に包まれていた」と描写している。 その上で「オオタニがエンゼルスに在籍した6シーズンのすべて、あるいは一部に在籍したことのある他の選手たちも、驚きを隠さないか、まったくコメントしないことを選んだ」として、大谷のかつてのチームメイトたちの様子を伝えながら、「過去5シーズンでオオタニとかなりの時間を過ごした左腕パトリック・サンドバルは、この状況を“奇妙”と表現した。『私が言えるのはそれだけ。本当に奇妙だ』とサンドバルは語った」と振り返っている。 加えて、チーム内の多くが困惑していたと説きながら、「エンゼルスは、この話にはまだ続きがあるはずだと主張し、不信感をあらわにした」と言及。「彼らやオオタニをよく知る者にとって、彼が違法なブックメーカーに大金を支払ったことに、まったく気づいていなかったと認めるのは難しい」と古巣の選手、関係者の心情を読み解いている。 また一方で、トピック内ではエンゼルス所属選手の声として「オオタニは他のスポーツにはあまり興味を示さなかった」「試合後は真っすぐ帰宅していた」と紹介されるなど、大谷の関与を否定する主張もみられる。 果たして、今後、明らかとなる真相はどのようなものなのか。いずれにせよ、大谷の新天地でのシーズンは、不穏な空気に包まれた中での幕開けとなってしまった。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]