寺島進が「D&D ~医者と刑事の捜査線~」での役作りを語る「高倉健さんの本を読んで、昭和スターの生き様を勉強しようかなと」
大人気ドラマシリーズ「駐在刑事」を始めとした数々の作品で見られる圧倒的な演技力と、渋みのあるビジュアル、そしてバラエティ番組で見せる気さくなパーソナリティーで幅広い層からの人気を誇る俳優・寺島進。 【写真を見る】ドラマ9「D&D ~医者と刑事の捜査線~」で刑事を演じる寺島進 そんな寺島が、 組織に忖度しない型破りなベテラン刑事・弓削文平を熱演する完全オリジナル脚本のドラマ「D&D ~医者と刑事の捜査線~」が10月18日(金)21時よりテレ東系で放送されることが決定。藤木直人演じる、病院再建に奔走する医者・紙子良を捜査に引っ張り込み、医者("D"octor)と刑事("D" etective)の異業種バディで事件を紐解いていくヒューマンミステリーだ。 今回は放送に先駆けて、寺島にインタビューを実施。作品にかける思いや役作りについて語ってもらった。 ――「医者と刑事」という異色のコンビが活躍する本作、寺島さんが思うドラマの注目ポイントはどこですか? 「たくさんあるけど、具体的に出しちゃうと驚き感が薄れちゃうから、あまり語りたくない(笑)。自信がないと、こういう調味料があって、こういう素材があって、こういう役者がいて...とたくさん説明しちゃうと思うけど、自信があるので。俺も楽しみなの。強いて言えば、楽しんでやってるってことかな?現場の空気がいいと観ている方にもそれが伝わると思うんだよね。だから、楽しみながら気持ちよくやっています」 ――演出サイドから、役柄について「こんな風に演じてほしい」といった要望はありましたか? 「ちょっと画期的で、懐かしい感じのする刑事で、お医者さんとのバディ関係もあれば、警察内部でのバディもある...その辺をうまくメリハリをつけられたらいいんじゃないかな、という感じですかね」 ――本作は完全オリジナル脚本ということですが、原作があるドラマとの違いを意識されますか? 「やっぱり原作がある作品だと、原作者の方や脚本家の方の意向を尊重しないといけないと思うんですが、完全オリジナル脚本は自由ですね。臨機応変にできるというか、いろんな色づけができるという、オリジナルならではの良さってあるなという感じです」 ――今回、役作りはどうされていますか? 「役作りは、寝る前に高倉健さんのエッセイ『あなたに褒められたくて』を読んでから寝ていますね。もちろん台本も読みますけど、まず台本は置いて、高倉健さんの本から昭和スターの生き様をちょっとお勉強しようかな、みたいな感じで。連続ドラマの撮影って結構収録期間が長いので、オンとオフを大事にしてることも、いわゆる役作りにおいては大事っていうか。オフがないと、オンの時の瞬発力っていうのは出てこないと思うんでね。だからオフの時間も大事にしています」 ――弓削刑事は「令和に生きる昭和の刑事」ということですが、弓削のどんな部分に「昭和」を感じますか? 「取調室かな。『カツ丼食え!』とかね(笑)。...というのは冗談で、もう雰囲気じゃないですかね。出そうとするんじゃなくて、自然に出ていればいいかなと思っていて。観てくれる人が感じてくれればOKだし、『弓削は昭和の刑事だから』と気負うことはせずに、という感じです」 ――もし、「D&D」の世界に入るとしたら、ドクターサイドまたは刑事サイド、どちらで働きたいですか? 「病院サイドは専門用語が難しすぎて。6対4で刑事かな。でも、どっちでも寺島ならではオリジナルのキャラクターとしていられたらいいんじゃないかなと思いますけどね」 ――最後に、放送を楽しみにされている皆さんへメッセージをお願いします 「金曜夜9時は、テレビ東京をしっかりつけておけよ!」 撮影=皆藤健治 取材・文=中村実香 メイク=中山直丈(Meloa) スタイリスト=今井聖子(Canna) 衣装:JOSEPH HOMME/ジョゼフ オム
HOMINIS