【映像】<センバツ注目選手>下慎之介投手(健大高崎)長身から繰り出すスリークオーター左腕、「強気」取り戻し投球回上回る75K
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◆下慎之介(しも・しんのすけ)投手 身長182センチから投じる最速141キロの直球と、大きく曲がるスライダーのコンビネーションが抜群だ。スリークオーターから左腕を思い切りよく振るため、見極めが難しい。2019年秋の公式戦は、11試合で68回3分の2を投げて、投球回上回る75三振を奪った。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡
群馬3位ながら開催地の恩恵で出場した関東大会。常総学院(茨城)との1回戦は右打者の内角を攻めきれず四回途中4失点で降板し、九回に逆転した打線に救われた。青柳監督から「気持ちを出せ」とアドバイスを受けると、強気の投球を取り戻した。中学時代からバッテリーを組む主将の戸丸にリードされ、2回戦から西武台(埼玉)と強打の東海大相模(神奈川)を相手に2試合続けて2失点完投。初出場の明治神宮大会は2完投と救援で準優勝に貢献した。
山梨学院との関東大会決勝で完封した右腕・橋本拳も控え、冬場は常時140キロの直球を求めて体重を秋から5キロ以上増やし、新たな球種に挑戦している。過去3回のセンバツはいずれも8強以上に進んでいるだけに「チームを勝たせなければ、エースじゃない。勝利は譲れない」。一回り体が大きくなったエースの言葉に力がこもった。【毎日新聞社/谷口拓未】