「米国よりも校舎きれい」オクラホマ州の中学生が京都の姉妹都市に1週間滞在
京都府亀岡市の姉妹都市の一つ、米オクラホマ州スティルウオーター市の中学生らが亀岡市を訪れた。授業や部活動、剣道教室で交流し、亀岡祭や保津川下りも体験。日本文化や亀岡の魅力に触れた。 ミドルスクール(日本の中学校に相当)の7年生7人と、ウィル・ジョイス市長ら計14人が来日した。亀岡市には10月19~26日に滞在。うち3日間は同スクールと姉妹校の大成中学校(亀岡市大井町)2年生のクラスで学んだ。 英語の授業では、けん玉や百人一首、こまなど日本の遊びを通して対話した。2人でじゃんけんをして勝った人はビニール製の棒で相手の頭をたたき、負けた人は素早く洗面器で頭を守るゲームは、熱戦で盛り上がった。 カントン・ウィリアムズさんは「米国よりも校舎がきれい。科目は同じでも教え方が違った」。家庭科で着物の着付けを体験したサットン・シーフェルトさんは「生地は厚いけど、柔らかかった」。 ホストファミリーの誘いで千代川町の「千代川剣道クラブ」の稽古に参加する生徒も。基本を教わった後、竹刀を面に向かって恐る恐る振り下ろした。 亀岡祭では宵宮を散策し、本祭で鍬山鉾(亀岡市北町)を住民と引っ張った。「屋台がいろいろなものを売っていて新鮮」「法被を着て引く貴重な経験ができて誇らしい」と、祭りの雰囲気を味わった。 保津川下りにも乗船し、「ほづ藍工房」(亀岡市保津町)では風呂敷の藍染めに挑戦。J1京都サンガFCの試合も観戦した。 ジョイス市長は「市民はみんな優しくもてなしてくれた。亀岡祭の山鉾の美しさが印象的だった」と振り返った。来年は姉妹都市40周年。「学生の交流をもっと盛んにしたい人が多くいる」と交流の充実に意欲を示した。