兵庫県警の嘱託警察犬「ソフィア号」お手柄! 川の中で立ち尽くす行方不明者発見 警察署長からご褒美も
行方不明になった高齢者を早期発見したとして、兵庫県警明石署は10日、嘱託警察犬のソフィア号と指導員の三山航平さん(29)に署長感謝状を贈った。ご褒美として、ビーフジャーキーと大型ガムもプレゼントされた。 【写真】枕のにおい嗅ぎわずか16分、鼻先向けると… 警察犬ヴィクトール号、尼崎で不明者を発見 ソフィア号は、6歳のシェパードのメス。嘱託警察犬は、直轄の警察犬が犯罪捜査などで対応できない場合に、県警から要請を受けて主に行方不明者の捜索などで出動する。 同署などによると11月13日早朝、同県明石市内で80代の女性が行方不明になったと届け出があり、三山さんが県警から出動要請を受けた。すぐに出動したソフィア号は女性のパジャマのにおいをかぎ、約1キロをたどったところ、川の中で立ち尽くす女性を発見。同行した署員らが保護した。 三山さんは同県加古川市内で「神吉警察犬訓練所」を営んでおり、2019年度から嘱託警察犬指導員として活動する。ソフィア号はこの5年で26件出動し、不明者を見つけたのは初めて。捜索は、通勤時間帯で他のにおいが多く混じったり、雨が降ったりすると難しくなるという。 三山さんは「役に立ててうれしい。普段は『甘えた』だが、訓練や現場ではしっかりやってくれる」とたたえる。植村琢也署長は「人命に関わることなので、早く見つけてくれてありがたい」と話している。(森 信弘)