『ベビわる3』池松壮亮の“最強の殺し屋”役に期待大! 過去作で演じてきた魂のアクションシーン
9月27日に公開される映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』の追加キャストが発表され、“史上最強の殺し屋”冬村かえで役として池松壮亮が抜擢されたことが明らかになった。このキャスティングにファンからは大きな期待の声が上がっているが、その理由は一体どこにあるのだろうか。 【写真】殺し屋がシリアスな表情でピストルを構える姿、ほか『ベイビーわるきゅーれ2』の場面写真【29点】 『ベイビーわるきゅーれ』シリーズは、脱力系の殺し屋女子高生コンビ・杉本ちさとと深川まひろの暮らしを描いた青春バイオレンスアクション。今作は第3作目にあたり、ちさと×まひろコンビが凄腕の殺し屋と対峙するストーリーとなる。 同シリーズの魅力は、登場人物が繰り広げるゆるい会話とスタイリッシュで激しい戦闘シーンのギャップにあり、メインキャストにはとにかく“動ける役者”が選ばれるのが特徴。たとえばちさと役の高石あかりはダンスボーカルグループ「α-X’s」の出身、まひろ役の伊澤彩織はスタントパフォーマーが本職で、過去作では鮮やかなアクションを見せ付けてきた。 これは敵キャラクターについても例外ではなく、第1作目では殺陣師の顔を持つアクション俳優・三元雅芸が圧巻の戦闘シーンを生んだ。また第2作目の『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』では、『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』や『孤狼の血』を始めとした数々のアクション映画を経験してきた肉体派俳優・岩永ジョーイが敵役を務めている。 一方で池松といえば、アクション俳優というよりは演技派俳優として不動の地位を確立している役者であり、表情によって感情の機微を伝える繊細な演技のイメージも強い。そう考えると意外なキャスティング……ではあるものの、実際には“殺し屋適性”が十分にあると言えるだろう。 思い浮かぶのは、池松が自ら代表作と語ったこともあるドラマ『MOZU』シリーズでの怪演ぶりだ。そこで池松が演じていたのは、一卵性双生児の殺し屋兄弟、新谷和彦・宏美の役柄であり、視聴者に大きなインパクトを与えることになった。 とくに迫力があったのは、2015年に公開された『劇場版 MOZU』における戦闘シーン。松坂桃李演じるテロリスト・権藤剛が鬼気迫る様子で襲い掛かるのに対して、アイスピック片手に表情ひとつ変えず激しいアクションを披露していた。