「爆上戦隊ブンブンジャー」誕生秘話 久慈Pが抱いた危機感、「クルマxつくる」で描く新たなチームの在り方
「全員が憧れの存在」令和で一番カッコいいチームの在り方
冨岡が描くブンブンジャーの特徴の一つは、5人が特定の分野におけるスペシャリストであり、「〇〇屋」と例えられる。ブンレッドに変身する主人公・範道大也は、開発・改造の達人であり、作った車で「届け屋」をしている。鳴田射士郎/ブンブルーは情報収集の達人(=情報屋)、志布戸未来/ブンピンクは運転・操縦の達人(=運転屋)だ。 「5人全員が憧れの存在となる、プロフェッショナルチームを描きたいと考えていた時に、各メンバーが何か一芸に秀でる設定があると面白いという声が出ました。冨岡さんは『必殺仕事人』のイメージなども重ねながら、初期プロットの段階から『〇〇屋』と仮で書いてくださっていたので、そこから設定を膨らませていきました」
「また、車モチーフのスーパー戦隊として『車を使って何をするのか?』という話になった時、アイデアの一つとして、映画『トランスポーター』のように車で何かを運んで届けるという発想が出てきました。令和で一番カッコいいチームの在り方を考えた時に、仲良しこよしで常に一緒にいるスーパー戦隊よりも、5人それぞれが自分の居場所や役割を持ち、その人たちがミッション毎に集まるスタイルが面白いのではと思いました」
毎週日曜日が楽しくなり、1週間後にまた観たくなる番組を目指す久慈プロデューサー。「元気がない時も、この作品を観ただけでテンションが上がったと言っていただけるといいな、という願いを込めています。観ていただいた方に、何か一つでも『爆上がりした』と思ってほしい。多様なカッコよさがある時代に、『こういうカッコよさもアリだよね!』という要素を詰め込んでみたので、ぜひ一度観ていただき、『今日も5人が楽しそうにしている』と思っていただけると嬉しいです」と視聴者にメッセージを送った。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
「爆上戦隊ブンブンジャー」はテレビ朝日系にて3月3日(日)午前9時30分スタート