ラウール主演映画『赤羽骨子のボディガード』。石川淳一監督に聞く見どころと撮影秘話
ラウールと土屋太鳳が繰り広げるコミカルな芝居合戦にも注目
ーー映画ならではのオリジナル要素や設定もありますが、特に見どころとなるシーンはどこでしょう? また、そのシーンを取り入れた理由とは? ダンス部に所属する骨子と寧が大会で優勝を目指すというシーンが描かれているのですが、それは原作にはない映画のオリジナルになります。 約2時間の映画の中で山場となるシーンを考えたときに、原作では文化祭で骨子を守るシーンがあるので、映画でも同じように3年4組が一丸となる場面を見せられたらなと。ダンス大会となればダンスも見せられるし、“骨子が最後まで踊り切れるのか”という緊張感もあり、エンタメとしてもおもしろいシーンになるのではと考え、取り入れました。 実際に編集をしてみると、骨子と寧が楽しんで踊る姿と、3年4組の生徒たちが骨子にバレずに守り抜こうと戦うシーンが同時に進んでいて、守るためのアクションも見ていて気持ちが良い。3年4組の熱い絆を感じられる、注目シーンになりました。ラウールさんは、撮影前からアクション練習を重ねてくれて。手足が長いので迫力もあるし、魅せ方もキレイで、とにかくカッコいいアクションシーンに仕上がっています。 実際に編集をしてみると、骨子と寧が楽しんで踊る姿と、3年4組の生徒たちが骨子にバレずに守り抜こうと戦うシーンが同時に進んでいて、守るためのアクションも見ていて気持ちが良い。3年4組の熱い絆を感じられる、注目シーンになりました。ラウールさんは、撮影前からアクション練習を重ねてくれて。手足が長いので迫力もあるし、魅せ方もキレイで、とにかくカッコいいアクションシーンに仕上がっています。 ーーコメディー作品としての注目ポイントも教えていただけますか? バレないように骨子を守る荒邦のコミカルな言動、それから3年4組のクラスメイトや土屋太鳳さん演じる骨子の姉・正親との掛け合いも見どころ。実は、特にコメディーの中心にいるのが正親なんです。骨子と同じく、国家安全保障庁長官である尽宮正人(遠藤憲一)の娘として生まれましたが、男として育てられ、幼い頃から訓練をさせられ、父の愛情を受けられなかったが故に骨子を憎んでいるという複雑な人物。 そんな正親と骨子をめぐり対峙する荒邦の掛け合いが本当におもしろくて、荒邦と出会ってどんどん変化していく正親の姿も、2時間の映画の中で収めるのがもったいないぐらいの魅力がある。土屋さんが今まであまりやってきてないような役柄かと思いますが、原作ファンの方にもおもしろいと思ってもらえる正親像になっていると思います。 また、ラウールさんもコメディーセンスが抜群で、芝居も表情もとても良くて驚きましたね。2人の新たな一面が感じられる芝居合戦をぜひ楽しんでいただきたいです。 ーー座長としてのラウールさんの印象や撮影現場の雰囲気はいかがでしたか? 本作のキャスト陣の中では主演のラウールさんが一番年下で。普段はアイドル活動をされているので、ほかのメインキャストの方々より芝居経験も少ないはずなんですが、そんなことを全く感じさせることもなく、座長として堂々と芝居をされていました。荒邦は特にセリフも多いし、話す口調も荒くて強い役柄なので、実直に荒邦の芝居をすることで現場を引っ張ってくれているんだなと感じましたね。 声掛けをしてぐいぐい周りを引っ張っていくタイプではないですが、みんなとコミュニケーションはちゃんと取っていたし、何よりも存在感がある。現場の雰囲気はとても和やかで、特にラウールさんと奥平さんは同じ年齢で共演シーンも多かったので、楽しそうに交流している雰囲気が伝わってきました。 ※高橋ひかるの「高」は、正しくは「はしごだか」が正式表記です
室井瞳子