元人気子役・谷花音さんが振り返る大学受験 7カ月で偏差値10以上アップ、勉強法は?
母の弁当と合格祈願のお菓子が最大の励ましに
――猛勉強の結果は、いつごろから出てきましたか。 受験直前は1日約11時間勉強しました。年末年始やクリスマスも塾の自習室に通い詰めて、結果的に偏差値が10以上は伸びました。自分でも驚くくらいで、自信になりました。受験は大学入学共通テストからスタートしましたが、私立大学の共通テスト利用方式としての受験だったこと、私立大学の一般選抜の腕試しのつもりだったこともあって、落ち着いて臨むことができました。 ――受験ではハプニングがつきものですが、想定外だったことはありましたか。 願書を出す段階で、ヒヤッとすることがありました。英検やGTECなどの外部資格で英語の試験を免除されたり、加点してもらえたりする大学の場合、願書と一緒に合格証明書などを同封しますが、原本を必要とする大学と、コピーでもいいところがあります。そこを間違えていて、塾の先生に出願書類の最終チェックをしてもらった際、原本が必要な大学の封筒にコピーを入れていたことがわかりました! たまたま原本が1枚だけ残っていたので、差し替えて速達で送り、事なきを得たことがありました。 試験当日も、キャンパスの外にあるビルを試験会場にしている大学では、受験生らしき人があまり歩いていなくて、道に迷ってしまったことがありました。それから、人身事故で電車が止まってしまったこともありました。 ただ、仕事でも、想定外の出来事はよくあったので、私はいつも試験開始1時間前には会場に到着するようにしていました。そのため、電車遅延が発生したときも、焦ることはありませんでした。試験開始が1時間遅れたときには、待ち時間がだいぶ長くなってしまいましたが、勉強道具一式をいつも持っていたので、時間を有効活用することができました。 ――想定外があることを前提に準備していたのですね。 一つでも多く、想定外の出来事を想定して準備しておけば、いざというときの焦りも少なくてすみますよね。試験会場では英単語や地図が書かれた服は禁止されているので、私は高校の制服で行くようにしていましたが、大学によっては寒さがこたえることもありました。ただ、私は常にひざかけを持参するようにしていたので、それほど寒さを気にすることはありませんでした。 想定できていなかったのが、時計のバッテリーです。試験中に充電が切れてしまったときはかなり焦りました。時計の電池やバッテリーには要注意です。 それから解答用紙のマークシートが見にくくて、ずれてマークしてしまったことがありました。見直しているときに気づいたのでセーフだったのですが、あれは準備不足でした。過去問を解くときに実際の解答用紙のコピーを使っていたら、このような失敗は防げたのかもしれません。 ――準備していても、やはりいろいろと起こるものですね。 そうですね。そんな中で力になったのが母のお弁当です。母は塾に通うときも、受験中も、毎日お弁当を作ってくれました。お弁当には、「頑張れ」とか「合格」などと書いてある合格祈願のお菓子がいつも添えられていて、常に励まされました。 それに、わが家のお弁当の中身は、幼稚園のときからあまり変わらないんです。その「いつも通り」が安心感につながっていたので、母には本当に感謝しています。