【宮崎・ヤクザ事務所で銃撃】宅配業者を装った男が発砲し煙が立ち上る凄惨現場…六代目山口組と池田組の抗争激化か【写真あり】
9月9日午後3時半ごろ、宮崎市田代町にある指定暴力団、池田組系志龍会の事務所で、宅配業者を装った男が、ドアを開けた瞬間に拳銃を発砲し、応対に出た組員を射殺する事件が起こった。死亡が確認されたのは志龍会の幹部・上津曲(かみつまがり)哲也さん(52)。殺人未遂容疑で現行犯逮捕、送検されたのは六代目山口組系弘道会の組員の吉井誠容疑者(63)だった。 【写真】ヒットマンが発砲し煙が舞う生々しい現場 本誌は、拳銃を発砲する瞬間の防犯カメラの動画を入手した。それを見ると、左手に段ボール箱を持った男がインターフォンを押し、ドアが開いて男性が身を乗り出した瞬間、男が右手に持っていたとみられる拳銃を発砲。青白い煙が立ち上った。男性は撃たれた左肩を右手で押さえながら倒れこんでいる。まさに一瞬の出来事だった。 池田組は、六代目山口組から分裂した神戸山口組傘下の組織だったが、その後神戸山口組を脱退。六代目山口組とは対立関係にある。警察は両組織を「特定抗争指定暴力団」に指定し警戒していたなか、殺人事件が勃発した。 都内に住む暴力団関係者は、厳しい表情でこう話す。 「今回の事件は、すぐにヤクザの間で情報が駆け巡った。真偽不明ではあるものの、事件直後から『3発発射、そのうち1発が体に入った。意識不明。弾いたのは吉井誠』といった内容だった。 2024年4月には岡山で、六代目山口組の組員が池田組関係者の自宅と間違えて民家に手榴弾を投げ入れ爆発させた事件もあった。ついに今回、六代目山口組は殺害にまで踏み込んだ。これでまた殺しが繰り返される可能性がある。かなり大がかりな攻撃が計画されるかもしれない。やくざの間では抗争が激化することへの懸念が高まっている」 報道では、少なくとも6発の弾丸が発射された痕が見つかっているという。ヤクザ界に詳しいジャーナリストはこう話す。 「六代目山口組が分裂し神戸山口組が結成されて9年が経過しました。神戸山口組は組員も減っており、勢力は落ちています。一方、六代目山口組は、神戸から脱退した池田組を解散させ、潰すところまで追い込みたいと考えているでしょう。池田組は資金を潤沢に持っているといわれているからです。今後、池田組が反撃に出るのか、沈黙を続けるのか。しばらく両者の緊張状態は続くでしょう」 宅配業者に扮して襲撃するという異例の犯行。相手に警戒されずに戸を開かせるための手口なのだろう。人々の安心を脅かす恐ろしい事件だ。