「リトル・ワンダーズ」、悪ガキ登場の冒頭シーン映像と著名人コメント公開
悪ガキたちの冒険を描き、第76回カンヌ国際映画祭監督週間に出品されてカメラ・ドール候補となるなど各国映画祭で評判を呼んだ「リトル・ワンダーズ」が、10⽉25⽇(⾦)より新宿武蔵野館ほか全国で公開。また、10月10日(木)に同館で行われる先行上映会には、ウェストン・ラズーリ監督が登壇する。 「リトル・ワンダーズ」本編映像 ~不死身のワニ団 登場編~ このたび主人公の〈不死身のワニ団〉が登場する冒頭シーンの映像、ならびに著名人のコメントが到着した。
〈コメント〉
■山下敦弘(映画監督) 小3の冬、川崎駅前の映画館に友達と2人で観に行った『グーニーズ』。あれから39年、まさか同じときめきに巡り会えるとは思いませんでした。 自分が撮りたくても撮れなかった映画を観るのはちょっとだけ嫉妬するし、羨ましく思えるけど、それ以上にこの映画を作ってくれたことに感謝の思いでいっぱいです。 ウェストン・ラズーリ監督!映画作ってくれて本当にありがとう~‼ ■枝優花(映画監督・脚本・写真家) 幼少期にこんなワンダーを経験した記憶は一切ございませんが!この映画を観ている間だけは確かに私はみんなと一夏の大冒険をした!とキラキラできる114分間! ■竹林亮(映画監督) 田舎町の冒険魔法ファンタジー、ギャング風ファミリー、思考回路まで魅力的なキャラクター造形。 16mmフィルムの上に、やりたくてたまらない純度の高い「好き」のエネルギーが凝縮して焼き付けられていて、心を掴まれました! ■小川紗良(文筆家・映像作家・俳優) ラブリー!と一緒に言いたくなるような、ポップでカラフルなちびっ子たちの世界。強盗、密猟、魔法使い…… ぞくぞくする展開を16ミリフィルムに焼きつける、新しいおとぎ話に心が弾んだ。ああ、ブルーベリーパイが食べたい。 ■芋生悠(俳優) 不死身のワニ団がキュートでカッコいい。謎のゲーム機やミニバイク、たった1つの卵やブルーベリーパイなど出てくるアイテムも癖になる。 視覚的にも豊かでユーモアに溢れている。彼らがまわり道をするとき、あらゆる試練と共に宝物が輝きをみせる。過程の中にこそ多くの出会いがあるのだと思う。 すぐに答えを求めてしまうこの時代に鮮烈な風を吹かす物語である。 ■小川あん(俳優) 誰が想像できる? 悪ガキ3人組が、風邪気味のママにパイをプレゼントするために、壮大な冒険に出ることになるなんて…! ペイント弾を撃つ姿はアル・パチーノもびっくり。即興ダンスなんて、ジョン・トラボルタとユマ・サーマンもびっくり。この冒険にはロブ・ライナーも仰天よ。 数々の映画の名シーンを思い出して、多幸感に包まれた。愛おしいちびっ子たちが冒険 (=映画!)の喜びを全身で表現する、それって最強じゃない? ■柿沼キヨシ(おまけの夜) 仲の良い子どもたち3人が、親に禁止されたテレビゲームをやるためにRPGのような旅に出る!お使いゲームから始まって、魔法少女を仲間にしながら悪の組織に立ち向かうまるで実写版「MOTHER」!キュートでエキサイティングな最高の映画が『リトル・ワンダーズ』だ!ああ、この子たちが羨ましい!!俺もバイクに乗りたい! ■酒村ゆっけ、 ブルーベリーパイが食べたくなるような甘くて酸っぱい純度100%の物語。「子どもたちの仲間に入れてほしい」という想いだけで目玉焼きがこんがり焼けそうだ。 真似してスーパーで買ったブルーベリーパイは、渋くて酸っぱくて現実の味がした。きっと物語は夢で、魔法で、おとぎ話だったのかもしれない。 ■岡奈なな子(YouTuber) 少年少女の一挙手一投足に癒され、心震わせられ、もう戻れないあの日を、何度も反芻する様な、みた事のあるお気に入りの映画を何度も見返すような不思議な感覚波に漂っていたい欲求、この作品で解消できます。少年少女たちのその経験こそがまさに、人生における最高のレシピです ■伊藤亜和(文筆家) ファンタジーとリアルのあいだに広がる物語。銃も呪文もラムも卵も、子どもたちの前では等しく魔法である。スクリーンを走る彼らは、ときどき私たちよりずっと大人なように見える。魔法を失くして大人びた子どもを生きる私たちは、彼らの目にどう映るだろう。まだ何も知らない者たちだけが、世界の全てを知っていた。 ■テラシマユウカ(GANG PARADE) お気に入りの箱の中にそっと大切にしまっておきたい、宝物のような物語。Kodak 16mm filmの質感と子ども特有の緩さによって幼い頃の記憶を回想し、心がぽかぽかとノスタルジーな気分に誘われる。ブルーベリーパイの甘酸っぱい後味が残り続ける心地よさを忘れずにいたい。わたしもパイを焼いてみようかな。 ■阪田マリン(ザ・ブラックキャンディーズ) 映画が始まってすぐは会話のシーンがなく、画面に引き込まれました。ゲームのタイトル、食べ物の色使いや家の家具にレトロを感じましたが、スマホなどを使っていて現代さもあり、レト口と流行りが融合。どこか懐かしさもあり、新しさもあるネオ昭和を感じさせてくれる作品で、大人も子供も楽しめる映画でした。家がレインボーなところがとても可愛くて、カメラの色彩が独特な世界観を引き出しているなと思いました。子供達を小さく見せるために、庭にあるトランポリンやスーパーのカゴなどをとても大きくしている仕掛けが、見ている視聴者をワクワクさせてくれます。 ■児玉美月(映画批評家) ママのためのパイ作りからはじまった子供たちの小さな冒険が、無限のイマジネーションに彩られた大きな人生の旅に変わっていく。 16ミリのコダックフィルムでしか得られないノスタルジックな手触りがかけがえない。 ■森直人(映画評論家) 魔法を信じるかい? そんな言葉が聞こえてくる映画体験。コダックの16mmフィルムが『グーニーズ』や『ジュマンジ』の記憶をサイケデリックに変換する。白日夢の幻惑に包まれたダートバイク少年少女団の冒険譚の甘美。好きにならずにいられない! ■SYO(物書き) 子どものころ夢中になって読んだ冒険物語の全部が詰まっていた。物騒なのに温もりがあって可愛くて、ご飯がやたら美味しそうで。 よくこのシビアな現代に生身で再現できたと思う。まるで魔法だ。 ■降矢聡(映画配給/グッチーズ・フリースクール主宰) 子供たちの冒険映画に新たな野心作が加わった。マルチアーティストでもあるウェストン・ラズーリ監督のこだわり抜いた細部によって煌めき出した日常は、いつしか楽しく危険なクエストになる。子供のときにお使いで、わざわざ危ない道を進んで冒険してきた大人たち、必見。 ■伊藤さとり(映画評論家、映画解説) なんて可愛いんだ!レトロでお洒落な世界に夢中になった。幼かったあの頃憧れた魔法や冒険は今も胸をときめかせてくれる。隅から隅まで可愛いくてため息が溢れた。 ■奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ) やっていることはめちゃくちゃなのに、ゲームのために、お母さんにブルーベリーパイを食べさせるために奮闘する悪ガキたちが愛おしくて頬がゆるみっぱなし。 コダック印の16mmフィルムで撮られたレトロな色調も、ヒッピーテイストの衣装や作り込まれた美術もアナログの醍醐味がつまっていて始めから終わりまで目が離せなかった。 良質な「こども映画」からしか得られない栄養分があると再確認。こんなの大好きに決まってる! ■ISO(ライター) 『グーニーズ』の遺伝子が突然変異した異端児的一作!愛らしいジュブナイル冒険譚であることは間違いないのだが、ケイパー・フィルム的導入からラストに至るまでアナーキー&マッドネスな風味が全編に練り込まれたテイストが斬新で楽しい。子どもの頃の冒険はつい美化しがちだが、確かに本来これくらいカオスだったかも。 ■宮代大嗣(映画評論) ブルーベリーパイをめぐるフェアリーテイル。ローファイな手触りとノスタルジックなスコアが子供たちの冒険に魔法をかけている。小さな窃盗団のごとくダートバイクを乗りこなす3人の勇姿に涙する。草木の色彩と香りが子供時代の記憶を呼び起こす。この映画には子供たちと観客が一緒になって秘密基地を作っていくようなワクワク感がある! ■常川拓也(映画批評家) 大友克洋の名が冠されたゲーム機を盗み出すいたずらっ子たちの屈託のない演技は、まるで拙くも一生懸命なお遊戯会に触れるかのような素朴な喜びに満ちている。 世界がどんどん俗悪で邪悪になってきているからこそ、子どもたちが気まぐれな子どもらしくいられることを丸ごと祝福する映画は切実に必要である。 『リトル・ランボーズ』ばりに「人生最高の日」を遊び回る愛らしい姿は、荒んだ空虚な心を温めてくれる魔法となる。『ラブ・アゲイン』でお馴染みのノンバイナリー俳優リオ・ティプトンが魔女役! ■折田侑駿(文筆家) 子どもたちの選択、決断、そしてアクションまでの一連のすべてが遊戯的。そうなのだ、じつは世界中が遊び場なのだ。幼い頃には当たり前だったそんなことを、この映画は思い出させてくれる。そして劇場から一歩でも外へと出れば、世界は驚くべき不思議に満ちているはず。そうしてまた、私たちの冒険がはじまる。
Story
アリス、ヘイゼル、ジョディの悪ガキ3人組〈不死身のワニ団〉。ある日、ゲームで遊ぶ代わりに、ママのためにブルーベリーパイを作ることに。ところが必要な卵を、謎の男に横取りされてしまった。 奪い返そうと追いかけた3人は、魔女が率いる〈魔法の剣一味〉に遭遇し、怪しい企みに巻き込まれる。そこで、森で出会った魔女の娘ペタルを仲間に加え、悪い大人に立ち向かうが……。 「リトル・ワンダーズ」 © RILEY CAN YOU HEAR ME? LLC 配給:クロックワークス