【イタリアンモダンの傑作椅子】パイプ椅子の生みの親がデザインした革新的チェア
美しい造形美に、快適な座り心地......。たった一脚でも、住まいを洗練の空間へと昇華させてくれる「名作」と呼ばれる美しき椅子を厳選紹介。今回は、個性的なデザイナー、建築家によって生み出されたイタリアンモダンデザインを代表する名作椅子を厳選紹介 【写真】イタリアンモダンの傑作椅子5選
ジャンカルロ・ピレッティの「DSC106S サイドチェア」
オフィスや学校で今では当たり前に目にする金属製パイプ椅子。その生みの親として知られるのが、デザイナーのジャンカルロ・ピレッティだ。 イタリア・ボローニャ出身で、主にオフィス家具デザイナーとして活躍したピレッティは、1969年に折りたたみ可能、開いた状態でスタッキングもできるスチールフレームの「プリア」を発表。数々の賞を受賞し、大ヒットとなった。 そんな「プリア」発表の前、1965年にデザインしたのが、こちらの「DSC106S サイドチェア」だ。 人間工学に基づいた座り心地の快適さ、フォルムの美しさ、そして機能性が見事に調和した「DSC106S サイドチェア」は、成形合板の座面・背面をアルミニウム製のフレームで挟み込み、ネジで締め上げて固定。 木製家具が主流だった時代に、いち早くアルミニウムに着目することで生まれた画期的な構造により、椅子デザインに革新をもたらした傑作だ。 シートの素材は、ビーチウッド、ファブリック、ベルベットの3タイプからセレクト可能。さらにファブリックではオレンジやレッド、イエローとポップな8色がラインナップ、柔らかな感触とエレガントさを纏うベルベットは5色と、豊富なカラーバリエーションが揃う。
「DSC106S サイドチェア トレヴィ」¥91,300/メトロクス メトロクス TEL. 03-5777-5866 BY EMI ARITA