スーザン・サランドンやメリッサ・バレラら、パレスチナ支持を表明した俳優たちが相次いで解雇
パレスチナ支持を表明したセレブたちに対する批判や反発が強まっている。俳優のスーザン・サランドンが所属するエージェンシーから解雇されたことが明らかになった。
新聞「ニューヨークポスト」などの報道によるとサランドンは今月、パレスチナ支持者による集会に参加。ガザで続く紛争の停戦を訴えつつ「今多くのユダヤ人がユダヤ人であることを恐れている。この国でイスラム教徒であることがどのようなものかを味わい、暴力に頻繁にさらされている」と語った。この発言はネットなどで拡散、反ユダヤ主義的だと猛批判を浴びた。イスラエルの国連代表のスピーチライターだったアビバ・クロンパスもXでサランドンを批判。「この国でイスラム教徒であることがどのような感じかを味わうという発言は、アメリカのユダヤ人は暴力や嫌がらせを受けずに生きるに値しないと言っているのと同じだ」と投稿した。批判が高まる中、サランドンの所属していたユナイテッド・タレント・エージェンシー(UTA)は彼女との契約を解除したことを発表した。UTAは2014年から彼女と契約していた。解除の理由については触れていないが、同紙によるとエージェンシーの社内でもサランドンの発言に対する反発があったという。
また昨年公開された映画『スクリーム』に出演していたメリッサ・バレラは同シリーズの最新作『Scream 7(原題)』から解雇された。エンタメサイト「ハリウッドリポーター」などの報道によると彼女はインスタグラムのストーリーに「私はここ2週間ほどパレスチナ側のビデオや情報を積極的に探し、アカウントをフォローしている。なぜか? 西側メディアは反対側しか映さないから。なぜそうするのかは自分で推理してほしい」と投稿。「ガザは今強制収容所のような扱いを受けている」とコメントした。
シリーズを制作しているスタジオのスパイクラスは声明を発表、この発言を反ユダヤ主義的だと批判した。「反ユダヤ主義や憎悪の扇動はいかなる形であれ認めない」とコメントしている。