【有馬記念】スピードの持続力が問われる一戦 東大HCの本命はジャスティンパレス
グランプリホースに輝くのは
今週日曜日は中山競馬場でGⅠ・有馬記念が行われる。年末の風物詩、一年のGⅠ戦線の総決算たるこのレースに、天皇賞(秋)2着ジャスティンパレス、ジャパンC3着スターズオンアース、ダービー馬で皐月賞と菊花賞2着のタスティエーラ、皐月賞で衝撃の末脚を見せたソールオリエンス、凱旋門賞で4着に大健闘したスルーセブンシーズ、他にもドウデュース、タイトルホルダー、シャフリヤールなど、グランプリと呼ぶにふさわしい豪華メンバーが出走予定だ。 【有馬記念2023 注目馬】完成度と安定感◎、タフなレースは最大限に力を発揮できる舞台! SPAIA編集部の注目馬を紹介(SPAIA) 世界最強ホース・イクイノックスがジャパンCをもって引退。王者の席が空いた今、どの馬が新時代をつくるか。2分30秒のドラマを楽しみにしつつ、中山芝2500mというコースの特性を考えながら、馬券戦略を検討していく。
持続力に注目
<有馬記念 4角通過順別成績> 1~4番手【8-3-4-35】勝率16.0%/連対率22.0%/複勝率30.0% 5~9番手【2-6-3-36】勝率4.3%/連対率17.0%/複勝率23.4% 10番手~【0-1-3-59】勝率0.0%/連対率1.6%/複勝率6.3% ※過去10年 直線の短い中山競馬場で行われるレースだけに、ラストスパートを迎えるまでにいいポジションを取れるかが重要なのは言うまでもない。これはデータにも如実に表れており、近10年は4番手以内で直線に入った馬が8勝。勝率16.0%、複勝率30.0%をマークしている。 このうち3コーナー(2周目。以下同じ)でも4番手以内だった馬は【4-1-3-28】だが、5番手以下だと【4-2-1-7】で、凡走例が一気に減る。3コーナーまでは脚をため、そこからマクリ気味に進出した馬たちが勝利をモノにしていることがわかる。一瞬の加速力というよりは、加速した後もトップスピードを持続させられるタイプが好走しやすい。 次いで連対例の多い4コーナー5~9番手の馬についても検討する。注意すべきは、3コーナーで4番手以内だった馬が【0-0-0-8】と全滅していること。3コーナーまで良いポジションを取れていても、各馬のギアが上がる4コーナーで自らもしっかり加速できないとリカバーは難しい。また、この組は5番人気以内が【2-4-3-9】複勝率50.0%と好走例の多くを占めており、6番人気以下は【0-2-0-27】。人気薄の馬が差して激走することは考えづらい。