「子どもが野菜を食べてくれない」悩みへ、科学的に正しい「野菜嫌いをなくす5つの方法」
子どもに野菜を食べてほしいと願う親は多くいますが、それは簡単なことではありません。そこでブラウン大学経済学者で2児の母であるエミリー・オスター氏の著書『ブラウン大学経済学者で二児の母が実証した 世界標準の子育て大全』より一部抜粋・再構成のうえ、「科学的に正しい子どもの野菜嫌いをなくす5つの方法」をご紹介します。 ■4歳は、食わず嫌いのピーク あなたには、「こうしたい」と目指す、子どもの食事へのこだわりがあるだろうか。
ほとんどの子どもは、伝統的な「子ども用」の食べ物を好む。パスタ、マカロニチーズ、ナゲット、ホットドッグなど。しかしあなたがこれ以外の、例えば繊細な料理やスパイシーな食品を子どもに食べさせたいのなら、多くの困難に直面することになるだろう。 ここで、小学生のお子さんをもつあなたに朗報がある。実は幼児と比べて、年長の子どもは「食品恐怖症」(新しい食べ物に対する恐怖)が少ないのだ。4歳頃にピークに達し、そこから減少することが分かっている。
しかし、成長と食事において、よくないニュースもある。子どもが年齢を重ねて小学校低学年になるまでに、食生活が悪化するというエビデンスがあるのだ。 ある研究では、果物の消費量は3年生から8年生の間に40%減少し、野菜の摂取量は25%減少していた。これは、親の食事管理が少なくなったことの影響だと思われる。 ■科学的に正しい「子どもの野菜嫌いをなくす5つの方法」 子どもの食事を管理できるとして、親は子どもの食事にどのような影響を与えることができるだろうか?
幸いなことに、子どもに特定の食べ物をすすめる方法については、さまざまな研究がされている。 ここでは、野菜を多く含む食事(または、あなたがお子さんに望む食事)を子どもに食べさせる5つの方法を、科学的根拠と一緒に紹介する。 ① 野菜をくり返し与える 第一原則として、体験する量は重要だ。子どもにくり返し野菜を与えて味わってもらうと、野菜への好感が増すらしいのだ。この傾向は、幼児センターで行われた研究に見られた。