【ONE】ガーシー反撃も及ばず──「テントポール大会」で若林耕平がスプリット判定勝ち
2024年6月28日(金)タイ・ルンピニースタジアムにて『ONE Friday Fights 68』(U-NEXT配信)が開催された。 【写真】ガーシーは最終ラウンドまで背中を着いて仕掛けるも立とうとせず判定を落とした 「フライデーファイツシリーズ」だが、9月27日(金)の武尊(team VASILEUS)参戦大会と同じ「テントポール大会」として、ONEルンピニーの主軸大会のひとつとして行われている。 ▼第2試合 ONEストロー級 MMA 5分3R 〇若林耕平(日本)8勝1敗1分 [判定2-1] ×サンラン・ガーシー(中国)14勝3敗 総合格闘技道場コブラ会の若林は、PANCRASEストロー級1位。宮澤雄大、八田亮、高島俊哉に判定勝ちで3連勝中だ。PANCRASEでは暫定王者の黒澤亮平に対戦を世にかけられている。 ガーシーは中国WLFで活躍。デビューから12連勝も、2019年9月に現在10連勝で負け無しのアクメドナビ・マゴメドフにキムラで一本負け。以降は2連勝も2024年3月の前戦『ONE Friday Fights 56』ではシャンジイ・カラオールに2R TKO負けしている。 1R、サウスポー構えから早々にコーナーに詰めてボディロックテイクダウンの若林。ギロチンチョークのガーシーに対角に足を出している若林はコーナー際でパスを狙う。ブレークでマット中央で試合再開。下からのパンチ、ヒジで出血した若林だが、中腰でパウンド。さらに足をさばいてサイドを奪うが片足を戻すガーシーは腕を巻き込んでスイープも若林もすぐに立ち上がる。 2R、ニータップから先に組んだガーシー。四つで体を入れ替えコーナーに押し込み、ボディロックで引き出してヒザ裏に足を当ててテイクダウン。肩固めも狙うがガーシーは両足を戻してフルガードで下からこつことヒジ、細かい打撃。ストップドントムーブで中央再開。 背中をつけたままのガーシーにパウンドを狙う若林だが手数が足りない。ガーシーは下からの腕十字狙いでヒジを抜いている若林の上体立てたところにスタンドに戻す。 3R、ガーシーの蹴り終わりにローシングルでテイクダウンの若林。下のガーシーの三角絞めをさばいて左右パウンド。ガーシーは下からボディトライアングルで立つ気配無し。胸の中央に頭を置いて時折振りかぶる若林だが、ブレーク。 スタンド再開。右ミドルハイのガーシー。若林はサウスポー構えから左の蹴りを突くがその蹴り足を掴んでテイクダウンはガーシー! コーナーに押し込んでヒジ。若林は上体をロープ間の外に出して避けるが印象はどうか。 判定は2-1で若林が勝利。コール途中で一瞬ヒザに手を着くほど疲労も、最後のコールで右手を挙げられ表情を崩して歓喜した。全ラウンドで下になっていたガーシーは自ら上げていた右手を降ろして首を傾げた。