はれて宇宙飛行士に! 米田あゆさん・諏訪理さん単独インタビュー
(畑中)最後に選抜後、1年半あまりで(自身は)成長したと思うか? (米田)もちろん、成長させていただいたという言葉になると思います。飛行士になるにあたってどういった姿勢でいるべきなのか、社会に対してどういうふうに貢献していくのか、そういったマインドを広く考えるようになったかなと思います。これからは訓練をただ受けるだけの存在ではなく、宇宙飛行士としてお役に立てることをしていかなければならないと思うので、精神的な面でも成長したかなと思います。 (諏訪)いろんな知識を学ばせていただいたという意味においては、成長したと信じたいと思っていますが、体力的には若くありたいと思っていても、年は取っていくわけですし、逆に成熟したいと思っても、なかなかこっちは成熟せずに若いままというのか、幼いままでいたりということもあるので、人間の成長というのは難しいなというのを日々、訓練に向き合いながら考えていました。これからも体力的にも頑張っていきたいと思いますし、人間としての成熟ももうちょっとは何とかなるように、日々精進を重ねていきたいと思っています。 インタビューは将来の月面探査への思いなど多岐にわたりました。そして、2人の個性、諏訪さん、米田さんの“好物”もわかりました。諏訪さんは47歳、40になると不惑の年だなんて言いますが、いやいやまだまだ、かく言う私もいまだ迷いっぱなしですし、諏訪さんは迷いながらも成長していこうという謙虚さを感じます。そして常に前向きな米田さん、次世代の宇宙飛行士としての魅力なのだと思います。2人はすでにアメリカ・ヒューストンに向かい、実際の宇宙飛行に向けた訓練を続けていることでしょう。 (了)