個人のライフスタイルに合わせた「パーソナライズ家電」が続々登場 冷蔵庫に見えない冷蔵庫、かさばらない布団乾燥機、“風呂キャンセル界隈”向けのシャワーヘッドも注目
2025年の家電のトレンドはどうなるか? 【写真】“風呂キャンセル界隈”の人でも重宝する新感覚シャワーヘッド
「テレビ番組や動画は個人単位で好きな番組を視聴するのが当たり前になりましたが、家電もより自分のライフスタイルに合ったものを求める人が増え、2025年は、そんなニーズに応えた『パーソナライズ家電』が増えるでしょう」 そう語るのは、家電王の中村剛さんだ。 「たとえば冷蔵庫。いままではキッチンに置くのが当たり前でしたが、2024年9月に発売したアクアの家具冷蔵庫『LOOC(ルーク)』は、“インテリア、ときどき冷蔵庫”をコンセプトに、扉を開けなければ冷蔵庫とわからないデザインになっています」(中村さん・以下同) カドーの布団乾燥機『FOEHN(フェーン) 001』は、ドライヤーのようなスティック状で、布団乾燥機はかさばるという概念を覆し、2023年の発売後、累計販売台数5万台を突破。12月に発売された『FOEHN 002』に続き、2025年1月にも新機種を発売する予定です」
入浴するのが面倒な“風呂キャンセル界隈”の人々向けには、進化したシャワーヘッドも登場している。 「NITTO CERAの『SHIN-ON(しんおん)』は、シャワーヘッドが首と肩を囲む画期的なデザインです。シャワーだけでは物足りない、でも湯船につかるのは煩わしいという人にピッタリの商品です」
家事を楽にする商品も続々登場
また、日差しの変化にあわせて運転を制御するエアコンや、庫内の食材の残量チェックにより食品ロスやストック切れを防ぐ冷蔵庫もある。 「高性能センサーが搭載された家電も増えており、日々のデータを収集・蓄積し使う人にとって最適な状態を学習しながら自動調整を続けます」 家事を楽にする商品も続々登場している。 「2024年10月に発売されたPanasonicの『セパレート型コードレススティック掃除機 MC-NX810KM』はマイクロミスト搭載で、掃除機なのに約10マイクロメートルのマイクロミストをノズルから噴霧し、床のくぼみに潜むハウスダストに吸着。これまでの掃除機では取れなかったゴミも取れる。フローリングやカーペット、畳にも使え、素足で過ごしたい人の心を捉えています」 快適なだけでなく、最適化により無駄が省かれ、人にも環境にもやさしい暮らしを叶える。その進化はまだまだ続きそうだ。 ※女性セブン2025年1月2・9日号