“究極のフェアウェイキープ合戦”となった日本OP 賛否のあったセッティングは世界の流れと逆行しているの?
日本OPのスコアを見て小学生の息子がビックリ
男子ツアーの「日本オープンゴルフ選手権」最終日をCS放送で視聴していたところ、小学5年生の息子がテレビ画面を見た途端、ビックリした表情で質問しました。 【写真】バレたら“永久追放”!? これがマスターズで“持ち込み厳禁”の品目です 「ねえ、父さん。この人たち、なんでこんなにスコアが悪いの?」 息子が疑問を抱くのもムリはありません。CS放送は1番ホール生中継でした。決勝ラウンドはスコアの悪い選手から順番にスタートしていきます。その日最初にスタートしたのは3日目終了時点で通算20オーバーのエウヘニオ・チャカラ選手(スペイン)。2組目でスタートしたのは通算18オーバーの蛭田玲於選手と通算17オーバーの金岡奎吾選手でした。
息子がこれまで見てきたプロゴルフトーナメントは、選手たちの多くがアンダーパーでプレーする試合展開でしたから、2ケタ以上のオーバーパーの選手たちがこんなにたくさん出場している試合を見たことがなかったのでしょう。 「驚くのもムリはないけど、この試合は男子のメジャートーナメントで、日本一の選手を決める大会。今年はラフが長くなりすぎて、いつも以上に難しくなってしまったけど、この人たちはみな、日本一を決める試合で予選を通過した選手です。だから、ヘタなわけじゃなく、それくらいコースが難しいということです」 このように説明すると、息子は分かったような、分からないような、何だか不思議な面持ちで説明を聞いていました。その話を後日、知人としていたところ、次のような話題になりました。 「ボクらもトーナメント中継をよく見ますが、実は1年の流れがよく分かっていないんです。競馬だったら牡馬三冠が皐月賞、日本ダービー、菊花賞で、牝馬三冠が桜花賞、オークス、秋華賞だということを知っています」 「でも、トーナメント中継はそこまでの知識がないので、海外メジャーは何となく分かりますが、国内の試合は何がメジャーで何がメジャーじゃないかよく分からないまま毎週トーナメントを見ている感じです」 競馬のレースに当てはめると、「日本オープンゴルフ選手権」は日本ダービーと同じ位置づけの試合だと思うのですが、ゴルフファンにそのことが伝わっていないのです。