トランプ氏の独裁願望を批判 バイデン氏、激戦州で火花
【ワシントン共同】11月の米大統領選での再対決が確実となった民主党のバイデン大統領と共和党のトランプ前大統領は9日、勝敗を左右する激戦州の一つ、南部ジョージア州で選挙集会をそれぞれ開き、火花を散らした。バイデン氏は「彼が独裁者になりたいと言った時、彼を信じることができた」と痛烈に皮肉り、強権的な姿勢を取ろうとするトランプ氏を批判した。 【写真】歌手のスウィフトさんは工作員? 米大統領選、陰謀論が拡散
トランプ氏は演説で「私は民主主義の脅威ではない。バイデンこそが脅威だ。おまえはクビだ」とテレビ司会者時代の決めぜりふで非難。双方が対決姿勢を強め、米国の民主主義の在り方を巡り応酬を繰り広げた。 バイデン氏は、トランプ氏が8日に「民主主義は機能しない」と主張するハンガリーのオルバン首相と会談し「素晴らしい指導者」とたたえたと問題視した。 一方トランプ氏は、オルバン氏を「非常にたくましい」と改めて評価。オルバン氏との会談では、自身の在任中にはイスラエルは攻撃されず、ロシアとウクライナの戦争も起きず平和だったとして、返り咲きを待望されたと明かした。