ヘリ墜落事故で幹部懲戒 8人死亡、安全管理に不備 海自
東京・伊豆諸島の鳥島沖で4月、海上自衛隊の哨戒ヘリコプター2機が訓練中に衝突し8人が死亡した墜落事故で、海自は20日、ヘリの安全管理が不十分だったとして訓練を主導した幹部自衛官3人を減給や戒告の懲戒処分にしたと発表した。 海自は3人の階級などを明らかにしていないが、ヘリの運航を指揮していた当時の第4護衛隊群司令らとみられる。 海自の事故報告書では、衝突防止のため飛行する高度を分ける「高度セパレーション」が行われず、運航を指揮する幹部の連携不足で同じ地点にヘリが向かったことなどが事故につながったとされた。海自は処分理由について「安全管理義務を一応なしたが、不十分だった」と説明している。