【広島好き】広島の代走の切り札、羽月隆太郎は新井監督、球団も認める“スペシャル”な存在
好走塁や得点など、これまでも代走に与えられる査定もちろんあった。だが、相手の警戒心が高い中での盗塁や勝敗を左右する局面での走塁の価値を再評価してもらった。それが昨季通して働きの評価であり、切り札として認められた証しでもある。
6日中日戦では1点ビハインドの9回に三塁後方へのファウルフライで三塁からタッチアップを狙ったが、憤死した。中日福永の後方へのスライディングキャッチから無駄のない動き、走者に当たるリスクもある中での好返球に生還を阻まれたものの果敢な走塁だったと言える。試合後、新井監督の「よくトライした」の言葉にも込められている。
9日から始まる1週間(巨人2連戦、ヤクルト3連戦)はいずれもマツダスタジアム。今季も21勝14敗3分け、勝率.600はリーグトップと本拠地で強さを発揮する。先週も1勝5敗とはいえ、先発投手は試合をつくり、接戦に持ち込めている。接戦でこそ、ベンチに控えるスペシャルなカードも威力を発揮する。
文:前原淳
前原淳