大雨で水辺が出現、コウノトリも大集結 河川敷が「幻の楽園」に 兵庫・豊岡の円山川
兵庫県豊岡市今森の円山川右岸河川敷に、20羽前後のコウノトリが飛来した。2日の大雨で水辺が広がり、餌と魚を目当てに飛んできたとみられる。1カ所で2桁の個体を視認できるのは珍しいという。 【写真】雨上がりの自然美 雨の置き土産に映し出された“逆さ神戸” 神戸地方気象台によると、2日は低気圧や前線の影響に伴い、同市内で合計86.5ミリの降雨量を記録し、河川が増水した。翌3日は快晴となり、河川敷に大きな水辺が出現したことから餌の魚を求めて、コウノトリやカラス、サギなどが集結した。 同日午後4時ごろには、コウノトリ8羽を確認。4日午前10時ごろには20羽ほどが集っていた。撮影していた男性は「洪水の後に出る幻の楽園みたい」とほほ笑んだ。 市民団体「日本コウノトリの会」の佐竹節夫さんによると、「最近の豊岡ではなかなか珍しい光景。今は南に越冬する時期で居残っている数は少ないが、魚が見えて幼鳥も親鳥も集まったのではないか」と分析する。(丸山桃奈)