【速報】「奇跡的な現場だった」発生72時間で80代女性救出、7階建て倒壊ビルで活動した大阪の消防隊が帰還報告
6日朝7時すぎ、能登半島での地震救助活動にあたった緊急消防援助隊大阪府大隊が帰阪。田中真也救助隊長が取材に応じました。 【映像】地震でビル倒壊…中に取り残された人 救助待つ人たち この隊は、輪島市で発生72時間を超えた際に、1階が潰れた2階建て民家から80代女性を救出しています。 ーー80代女性の救出の状況を教えてください。 「まず発見ですけれども1階が潰れてるような建物でした。80代の女性を発見し、呼びかけると少しうめき声が聞こえました。」 「手を握ると手を強く握り返してくれました。なので、しっかり元気でおられるというのを確認しました。」 そして、田中隊長はこう話しました。 「時間も経ってる中で、奇跡的な現場であると認識しました。本当にあの地域、大変寒かったです。また長い時間狭い空間におられたので、「大丈夫、絶対助けるからねと。本当によく頑張りましたね」と声かけをさせていただきました。」
一方、この隊は輪島市の7階建て倒壊ビルでも活動しました。横に倒れた7階建てのビルは、隣接する3階建ての建物の上に乗るような形になっていたといい、非常に不安定だったといいます。 余震が来るたびに、何度も退避する中での活動をこのように振り返りました。 ーー隊員たちに一番心がけたことはなんでしたか。 「まずは自分の身を守ること、あとは要救助者に対して思いやりを持つこと。あとチーム力を上げないと、こういった困難な現場できません。」 「今回、大阪市だけではなく、堺市、和泉市、茨木市の消火隊が活動を先に進めてくれています。」 「こういった緊急消防援助隊は、混成チームでありますので、チーム力を高めないと連携ができません。それを心がけることはうちの隊員には強く言いました。」 緊急消防援助隊大阪府大隊は5日までの活動で、現場から8人を搬出、2人が意識あり、6人が心肺停止だったということです。