特産「市田柿」作り 甘味を生み出すオレンジ色の柿すだれ
飯田下伊那地域特産の干し柿「市田柿」作りがピークを迎えている。9日、下條村陽皐の農業、田本寿夫さん(70)宅では干した柿の皮をむき、つるす作業が着々と進み、自宅敷地内の乾燥スペースが「柿すだれ」のオレンジ色に染まった。 市田柿、干し柿の生産量で全国トップクラス 動くグラフで見る「都道府県別の生産量トップ5」
今年は5月の強風や夏の猛暑の影響で実が落ちてしまったため、実の収穫量が例年より少ない。みなみ信州農協(本所・飯田市)管内では今季の出荷は前季より55トン少ない1080トンを見込む。
全自動の皮むき器で皮をむいた後、柿が20個付いたロープを次々とつるしていった。田本さんは「子どもを送り出すような気持ちで作っている。粘りのある甘い柿を味わってほしい」と話していた。