「TODA BUILDING」東京・京橋で開業…「鬼滅の刃」からアートまで満喫
ポップカルチャーに注力した施設が目玉
戸田建設(本社・東京)が東京・京橋で建設を進めていた超高層複合ビル「TODA BUILDING」(地下3階、地上28階建て)がこのほど開業しました。アートと文化に身近に触れられる街づくりを目指す京橋エリアの中核となることが期待されており、ビル内には芸術の香り高い施設がそろいました。 集客面で目玉となりそうなのは、同ビル6階にオープンした「CREATIVE MUSEUM TOKYO」(中山三善館長)です。 展示室の面積が約1200平方メートル、天井の高さが5メートルという広大なスペースで、ポップカルチャーや現代アートなど多彩な領域の展示を年間4回程度開催していきます。 オープニングを飾ったのは、「アニメ『鬼滅の刃』柱展-そして無限城へ-」。人気アニメ「鬼滅の刃」で、鬼と戦う組織「鬼殺隊」の最高位の剣士である9人の「柱」に焦点を当てた展覧会です。 空間を埋め尽くした1000枚以上の原画で「柱」たちの表情に迫った展示や、彼らの印象的な言葉を音声コンテンツで楽しめるセクション、彼らが鬼の本拠地「無限城」に落下していくシーンを、プロジェクションや立体音響、床振動、風などを組み合わせて表現した展示など、7章に分けて9人の魅力を伝えています。 会期は来年3月2日までで、チケットは、日時指定制での販売になります。 来年3月20日からは、絵本作家・ヨシタケシンスケさんの作品を集めた「ヨシタケシンスケ展かもしれない たっぷり増量タイプ」が開催される予定です。
「芸術の街」の伝統を踏まえる
京橋エリアに多くの古美術商やギャラリーが軒を連ねていることを踏まえて、戸田建設の大谷清介社長は、ビル開発に当たって「京橋の街と共に新たな文化を創出していきたい」と抱負を語りました。その言葉を証明するように、ビルの1階から6階までのあちこちにアート作品や文化施設が散在しています。 3階には、「タカ・イシイギャラリー京橋」「小山登美夫ギャラリー京橋」「KOSAKU KANECHIKA」「Yutaka Kikutake Gallery」の四つのギャラリーがオープン。回遊性の高さが特徴で、一回りすると奈良美智さんや森山大道さんら人気作家の作品をまとめて鑑賞できます。