「生レバー」状態で販売の疑いがある商品 中津市がふるさと納税の返礼品で791人に送付 返金も検討
テレビ大分
大分県中津市の加工食品会社の社長などが牛のレバーを生食用の状態で販売した疑いで逮捕された事件について。 この商品をふるさと納税の返礼品にしていた中津市は、少なくとも791人に牛のレバーを届けたことを明らかにしました。 体調不良を訴えた人はいないということです。
市は返金することも検討
20日、食品衛生法違反の疑いで中津市の食肉加工業「Meフードシステム」の社長と社員の男が逮捕されました。 2人は牛レバーを国の基準で定められた加熱処理を施していない「生レバー」状態で販売した疑いが持たれています。 2人は容疑を否認していますが、警察はレバーの見た目が変わらないように基準を下回る温度で加熱していたとみて捜査しています。 中津市はこの商品をふるさと納税の返礼品にしていました。市は22日の定例会見で、2023年11月から2024年11月までに全国の791人に牛レバーを届けていたことを明らかにしました。 体調不良を訴えている人はいませんが市は返金することも検討しているということです。
市はすでにこの会社の商品を返礼品のサイトから削除
今回の事態を受けて、市はすでにこの会社の商品を返礼品のサイトから削除し、受け付けを停止しています。 中津市は2020年から「Meフードシステム」の商品をふるさと納税の返礼品として取り扱っていました。 しかし2023年、会社の商品である「鶏レバーハム」から大腸菌群が検出され県が回収命令を出しました。 この商品は市の返礼品ではありませんでしたが、今回問題となった牛のレバーを含むこの会社の5つの商品のサイトへの掲載を一時、停止しました。 その後、県の立ち入り調査で5つの商品に問題無いことが確認出来たため、掲載を再開したということです。 ふるさと納税の返礼品は食品衛生法などの法律を遵守している会社が製造していることを前提として「地元で生産されたものか」など、国の基準を満たしているものを自治体が県を通じて国に報告したうえで“商品ごとに”選んでいるということです。 市は牛のレバーの商品を選定したことについて、基準を満たしていたので問題は無かったとしています。
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