25年以降に竣工ラッシュ、「木造」の中高層ビル関連8銘柄
住友林業は、高さ350メートルの木造超高層建築物の開発構想を2018年に発表(写真は完成イメージ:住友林業提供)
木造中高層ビルの建設計画が目白押しだ。 最大の要因は「脱炭素」。木材は炭素を貯蔵することができるほか、製造時のエネルギー消費が他資材より比較的小さいことから二酸化炭素(CO2)の削減につながる。 木造住宅は鉄骨プレハブに比べ炭素貯蔵量が約4倍で、建材製造時の炭素排出量が35%と少ない。 また、日本の国土の約3分の2を占める森林のうち4割が、戦後に植林された人工林で、これらが利用期を迎えている。日本の炭素吸収の約8割を森林が担っているといわれるが、樹齢が長い森林の割合が高まれば炭素吸収力の低下を招く。 よって、炭素吸収力を維持するためにも、利用期を迎えている森林を伐採し、新たな植林を進める循環促進が不可欠だ。そこで、建材使用量が多い木造の中高層ビルが注目されているのだ。
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野津 滋