山田幸美アナ 目指す経済とプロ野球の二刀流キャスター BSテレ東「日経モーニングプラスFT」メインキャスター抜てき
人気番組「プロ野球ニュース」(フジテレビONE)の進行を務めるフリーアナウンサー・山田幸美(40)が、4月1日スタートのBSテレ東「日経モーニングプラスFT」(月~金曜、前7・05)のメインキャスターに抜てきされた。広島ホームテレビ時代には現大リーグ・タイガースの前田健太投手らを取材。プロ野球ニュースでも広島・新井貴浩監督への体当たり取材を経験してきたが、実は証券外務員一種の資格も持つ。経済とプロ野球の“二刀流キャスター”を目指す山田アナの、新番組にかける思いを聞いた。 【写真】テレビ東京のキャラクター「ナナナ」を手に笑顔の山田幸美アナウンサー 個人投資家の視聴者が多い経済報道番組に抜てきされ、重圧を感じながらも、大張り切りで臨んでいる。放送時間は、米国のマーケットが終わり、日本の市場が動く前のタイミング。早朝4時半に出社して経済動向を入念にチェックし、会議を重ねスタジオへ向かう。 「朝は得意ですよ。これまでもIR(企業が株主や投資家に対し、財務状況、投資の判断に必要な情報を提供する活動全般)番組を5年ほど経験して、やってみたい番組だと思っていたんです。喜びも、緊張感もあって、ただただ、うれしいという気持ちです」 今年から新NISA制度が始まり、局内でも力を入れる番組には、ほぼ毎回、企業の社長、エコノミスト、株式アナリストらをゲストに招く。論客に鋭く切り込む姿勢は、これまでのプロ野球取材の経験が生きる。「番組のゲストの方について調べたり、企業の取り組みについて事前に調べたりとか。野球の取材も選手を事前に調べたりしますから、結果的にやることは同じです」と話す。 2009年4月から14年1月まで在籍した広島ホームテレビでは“カープ番”として足しげく球場に通い、地元ファンから愛された。「プロ野球ニュース」も含め、現場では1試合の流れを読み、視点を学んだ。それは株価の値動きにも似ているという。「野球もその日の活躍だけ見ればいいのではなくて、過程や試行錯誤、苦悩があってその1打席、ピッチングがあるじゃないですか。株価にしても、ただポンって上がる下がるじゃない。世の中、必ず何かがつながっていて、面と面、線と線で結ばれている。野球もそうじゃないですかね」と力説した。 趣味は野球観戦。昨年、エスコンフィールドHOKKAIDOをプライベートで訪れ、全球団の本拠地を制覇した。「経済専門家の方で野球が好きな方も多いですし、野球選手も経済が好きな方が多い。この前、ニュースでカープの大道(温貴)選手が『(年俸の)上がった分を新NISAに投資します』と言ってました。野球選手も興味を持ってくださる方が多いのかな」とニッコリ。キャスターとしての目標を「経済と野球の二刀流で頑張りたい」と力強く宣言した。 ◆山田幸美(やまだ・ゆきみ)1984年1月25日生まれ。静岡県出身。明治学院大卒業後、06年にテレビユー福島に入社。09年には広島ホームテレビに入社しスポーツ番組「勝ちグセ。サンデー『恋すぽ』」を担当。現在は、CS日テレ「日テレNEWS 24」、日経CNBC「攻めのIR Market Breakthrough」、フジテレビONE「プロ野球ニュース」に出演。趣味は野球観戦。証券外務員一種の資格を持つ。O型。